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Modeling the decline in coronary heart disease deaths in England and Wales, 1981-2000: comparing contributions from primary prevention and secondary prevention
~ イングランド、ウェールズ地方の冠動脈疾患死の減少予測モデル、1981-2000年 ~
~ イングランド、ウェールズ地方の冠動脈疾患死の減少予測モデル、1981-2000年 ~
出典:
BMJ 2005;331:614 -617
著者:Belgin Unal, et al
著者:Belgin Unal, et al
- <論文の要約>
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目的:
現在の英国では、CHD死を減少させる医療政策として2次予防の推進を支持している。1次予防と2次予防を比較して、どちらが効果的であるかの検討を行った。
研究様式・設定・参加:
IMPACTモデルを用いて、英国のイングランド、ウェールズ地方のCHD患者数、特別な治療の導入、主要な心血管危険因子の傾向、健常者(1次予防を受けたとみなす)とCHD患者(2次予防を受けたとみなす)に各危険因子の是正がもたらす死亡リスク抑制に関するデータを推定した。
結果:
・1981-2000年にCHD死亡率は54%低下し、2000年には68230人の死亡減少をもたらした。
・全体の喫煙者率は同期間に35%低下し、禁煙による死亡者数の減少は推定29715人であり、その内、CHD患者は推定5035人、健常者は推定24680人であった。
・全体の高コレステロール血症患者数は4.2%減少し、食習慣の改善による死亡減少は推定5770人(CHD患者で推定1205人、健常者で推定4565人)、スタチン療法では推定2135人(CHD患者で520人、非CHD患者で145人)の死亡減少が推定された。
・全体の高血圧患者数は7.7%減少した。長期的な血圧低下治療による死亡減少は推定5870人(CHD患者で520人、健常者で5345人)、その内、非CHD患者の降圧療法により推定1890人の死亡減少が推定された。
・以上より、死亡減少の推定45730人は3つ主要危険因子の減少によるものであり、そのうち、既知のCHDをもたない者で推定36625人(81%)、CHD患者では推定8745人(19%)の死亡減少であった。
結論:
2次予防と比較して、1次予防によるCHD死の減少率は4倍高い。今後のCHD対策では国民全体の喫煙抑制とより健康な食習慣の普及(1次予防)を優先すべきである。
- <まとめ>
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・複数の既存統計を、ある数理モデルを用いて解析し、全国的な予防政策のうち、1次予防と2次予防の予防効果を定量的に推計した研究。
・その結果、1次予防の方が効果が4倍あった。
・喫煙率の低下は死亡者数の低下に最も貢献していた。
・個人への介入は継続が困難な場合があるが、政策、財務、健康政策などによる介入は、公衆衛生学上は個人への介入と同程度の効果が期待できる。
- <ジャーナルクラブでのディスカッション>
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・本研究の長所は、複数のデータを同時に検討できることだろう。
・短所は個々のデータの質。
・EBHP(Evidence-based health policy)の観点から、大変興味深い。日本のデータでも当然できる解析だろう。
ジャー吉:「僕なんて、ここ20年タバコも吸わないし、コレステロールも血圧もOK。長生きできるね~!」
クラ坊:「ばぶう(僕も!)」
ナル美:「クラ坊は生まれて20年も経ってないでしょ!」