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2013年2月13日 担当:千葉
Total daily physical activity and the risk of AD and cognitive decline in older adults
~ 高齢者の一日の身体的活動と認知機能低下のリスク ~
~ 高齢者の一日の身体的活動と認知機能低下のリスク ~
出典:
Neurology 2012;78;1323-1329
著者: A.S.Buchman, P.A.Boyle, L.Yu, R.C.Shah, R.S.Wilson, D.A.Benett,
著者: A.S.Buchman, P.A.Boyle, L.Yu, R.C.Shah, R.S.Wilson, D.A.Benett,
- <論文の要約>
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目的:
一日の身体的活動とアルツハイマー病の罹患を調べる研究がなされていないので、一日の身体的活動の客観的測定値がアルツハイマー病の罹患と認知力低下を予測できるか、という仮説を我々は検討することとした。
方法:
毎日の運動および非運動身体活動はRush Memory and Aging Projectに参加し、認知症のない716人の高齢者からのactigraphyで10日間測定した。Rush Memory and Aging Projectは前向きコホートの観察研究である。参加者は19の認識力テストを含む構造化された臨床検査を受けた。
結果:
約4年の平均したフォローアップの間、71人が臨床的アルツハイマー病を発症した。コックス比例ハザードモデルでは年齢、性別及び教育に合わせて調整し、一日の身体的活動はアルツハイマー病の発症(ハザード比:0.477)に関連していた。線形混合効果モデルによる分析では、一日の身体的活動のレベルは全般的に認知機能の低下に関連していた。(estimate 0.033、SE 0.012、p=0.007)
結論:
一日の身体的活動が高いことは、アルツハイマー病のリスク減少に関連している。
- <ジャーナルクラブでのディスカッション>
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■設定はどこの国か?
→アメリカです。
■身体活動量を平方根により変換したものを説明変数に用いているのはなぜか?
→論文に右に歪んだ分布をしている、とある。身体活動量の強度を並べるのに、著者らはこのように変換したものを採用したのだろう。比例ハザードモデルでの容量反応性を出したかったのか。
■アルツハイマー病のリスクについて、年齢、性、APOEを調整した研究は評価できる。
■非利き手に装置を付けた状態で活動量を計測しているが、非利き手は日常生活であまり使われないので、計測されたデータは身体活動量の指標として適切ではないのではないか?