ナノ医療工学

ナノ医療工学は、ナノテクノロジーとバイオテクノロジーを基盤とした新しい概念による医薬品やナノサイズでの制御が求められる医用材料、医療デバイスを創製する工学であす。ナノテクノロジーの技術を駆使して、分子細胞生物学的手法も取り入れながら行うナノ医療工学では、ドラッグや遺伝子のデリバリーを対象とした開発を取扱い、バイオイメージング、人工血液、ナノマシン、内視鏡手術用ナノシート、ナノ・マイクロバブル、バイオチップ、バイオセンサーなどの革新的な診断法や治療法の確立を目指しています。

ナノシートの救急医療ならびにナノ/マイクロバブルの液体換気への適用
ナノシートの救急医療への適用/武岡 真司・松田 兼一・藤枝 俊宣
安定化ナノ/マイクロ酸素バブル分散液の液体換気への適用/武岡 真司・松田 兼一・藤枝 俊宣
意義
医工連携の共同研究において、開発したナノシートが救急時の外科的措置に適用できれば、救急現場の応急措置における「ナノ絆創膏」として、縫合の代替や術後癒着の回避が可能な低侵襲な医用材料として期待される。他方、重篤な呼吸器不全に対する酸素補充療法として、ナノ/マイクロ酸素バブル分散液を用いた「液体換気法」による酸素化と洗浄効果が認められれば、より低コストで安全な治療法として期待できる。
目的

膜厚数十nmのナノシートは高い柔軟性と平滑性を有しており、創傷部位に対して物理的吸着にて瞬時に被覆できるため、安定な治癒効果が期待される新規な医用材料である。ナノシートの物性やハンドリングを検討し、救急の現場における創傷被覆材としてのナノ絆創膏の適応の可能性を拡大する。また、最先端の技術を用いて発生させたナノ/マイクロバブルについて、諸物性の解析、治療効果の検証、および液体換気法への適応の可能性について検討する。

コメント

最近のナノ・マイクロスケールテクノロジーの進歩には目覚ましい勢いがある。これらのテクノロジーは、オプト・エレクトロニクスなどへの貢献は当然として、先端医療における新材料にも期待されている。我々は、ナノシートとナノ/マイクロバブルといった新しいナノ材料やナノテクノロジーの特性を活かした臨床医工学的な研究を展開することにより、ナノ治療工学の創製を目指している。

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