教 授 挨 拶

 


2014年10月1日に生理学第2教室の教授に就任いたしました。当研究室では、主に脳の感覚・運動情報処理機構に興味を持って研究を行っています。脳内のニューロンは、外部環境の情報を多数のシナプス入力として受け取り、高度な情報処理の結果、活動電位として出力しています。私たちは、この神経情報処理の最も基本的な過程のメカニズムと、それらが有機的に結合したネットワークの機能や学習に伴う可塑的変化を調べることで、脳機能の基本メカニズムを解き明かしたいと考えています。このために、古典的な電気生理学的手法はもとより、2光子イメージングやオプトジェネティクスなど最先端の技術を総動員して研究を進めています。


脳研究には、医学のみならず、生物学、物理学、数学、工学、心理学などのさまざまな知識と経験が必要とされます。脳科学に興味を持ってこれから研究者を志す学部生や大学院生の皆さんには、まず、「これだけは誰にも負けない」と言えるような技術や知識を身につけて研究者としての基礎体力を養うとともに、専門にとらわれず様々な観点から物事を検討する能力や大事な発見を見逃さない眼力を身につけて欲しいと願っています。


臨床医を目指す医学生の皆さんにとっても、基礎過程の間に研究活動を行うことは将来必ずや役に立つ貴重な体験となることと思っています。


ニューロンがバリバリ発火する音(実際に音を出してるわけではないですが)や、活動をイメージングでリアルタイムに目の当たりにすることは、とてもエキサイティングです。自分で立てた仮説通りの結果が出た時は、背筋がゾクゾクするほど興奮するものですし、実験がうまく行かなくて悶々としたり、同僚(や競争相手)と喧々諤々の議論をすることも楽しい経験です。


脳科学には、まだまだopen questionが山ほどあります。

一緒に取り組んでみませんか!こちらまでご連絡下さい!


2014.12

生理学講座 第2教室

喜多村 和郎 (きたむら かずお)