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掲載日:2018.7.03 お知らせ

血小板の新たな役割として「胎生期肺発生」を発見。井上教授及び築地助教(臨床検査医学講座)の研究成果が米科学誌「Blood」に掲載されました。

山梨大学医学部臨床検査医学講座 井上克枝教授及び築地長治助教ら研究グループは理化学研究所多細胞システム形成センター 森本充チームリーダー、慈恵会医科大学 岡部正隆教授、立花利公教授、辰巳徳史助教、神戸大学大学院医学研究科 平島正則准教授、植田康司医師、山梨大学総合分析実験センター 長友啓明助教とチームと共同で、マウスを使った実験によって胎生後期の肺発生に血小板が必須であることを明らかにしました。

当講座では、以前当講座で発見されたCLEC-2(クレックツー)という血小板活性化受容体とそのリガンドPodoplanin(ポドプラニン)の研究を精力的に行ってきました。血小板は出血を止めるのに重要な細胞ですが、今回の研究で肺発生という予想外の役割があることが分かりました。

CLEC-2欠損マウスが出生直後に呼吸不全を起こすことを端緒に、血小板CLEC-2とリンパ管内皮細胞Podoplaninの相互作用により活性化された血小板から放出されたTGF-βが肺間葉細胞の一つMyofibroblast(筋線維芽細胞)の分化を促すことで正常な肺胞形成に寄与することを明らかにしました。

器官発生において細胞が“正常に”分化、増殖するメカニズムを理解することは、細胞が“異常に”分化、増殖するような疾患(がんや線維化など)の理解や新たな治療戦略の開発に寄与します。今回の研究成果を呼吸器疾患に応用すべく、さらに研究を進めたいと思います。

本研究成果は、Blood誌に掲載されました。

 

引用元:Tsukiji et al., Blood. 2018

 


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