※本講座は平成28年3月31日に2年5か月の活動期間を終了いたしました。

ごあいさつ

 山梨県における医師不足は、医師の絶対数の不足と国中地域への医師の偏在という2面性をはらんでいます。山梨大学の卒業生はもちろん、山梨県出身者の医学部からの卒業生を、いかに多く山梨県内に定着させることができるか、が当面の対策となっています。地域枠や奨学金など、比較的わかりやすい対策もありますが、学生や研修医にとっては、県内で、いかに内容のある充実した研修ができ、将来の専門医や総合診療医へのキャリアを描くことができるか、が重要であると想像されます。
 この寄附講座では、初期臨床研修の充実を中心とした研究や対策の実施を行うことがミッションとなっています。卒前教育や、特に地域枠の学生に対する支援や研修も重要な点です。このため、大学や附属病院はもとより、県内の地域医療を担う中核病院および地域医療の最前線で活躍されている開業医の先生方の協力による実習や研修がより重要と考えています。
 魅力のある研修やキャリアを描くことができるよう、山梨県内の医療機関と協力して積極的に研修活動や研究を行っていく所存です。山梨県における医師不足をはじめとする医療提供体制のさらなる改善にむけて、お力添えをいただきますよう、宜しくお願い申し上げます。

地域医療臨床研修学講座(寄附講座)教授 佐藤 弥
(地域医療学講座 教授 併任)

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