山梨大学大学院医学工学総合研究部 地域医療連携支援学講座(寄附講座)

医学部キャンパス
本講座は、平成26年3月31日に2年6ヶ月の活動期間を終了いたしました。

ごあいさつ

 地域医療連携支援学講座は、山梨県の寄附により開設された、いわゆる「寄附講座」として平成23年10月1日に開講されました。
 一般的な地域医療関連の寄附講座は、医師の確保策の研究や、医学生、研修医の学外での地域医療研修を目的としていることがほとんどです。本講座は、山梨大学の卒業生を中心に山梨県への医師の定着を促進する方法の研究はもちろんのことですが、講座の名前にもあるように、医師確保は即効性のある方法がとれないため、現在ある医療資源(簡単にいえば医師です)を効率的に配置し、質の高い診療を提供できるか、という課題にも積極的に取り組んでいます。さらに、山梨県内に不足している診療科や診療技術の導入を図ることもこの講座の役割であると考えています。
 具体的には、開講する半年前の平成23年4月頃より、医学部地域医療学講座内で県内における医療資源の状況把握をはじめました。この中で、市立甲府病院への消化器内科医(複数名)の派遣が喫緊の課題であったため、大学内および市立甲府病院と協議を重ね、本講座開設1ヶ月後には、さまざまな条件や問題点を解消し消化器内科医7名の派遣を可能にしました。
 また、医療機関、患者さんとの医療情報の連携を簡便にするためのICTを活用したシステムの開発や、山梨県内では未だ手薄な分野ですが、今後需要が増大するであろう形成外科(美容整形ではありません)のスペシャリストの確保等、本講座の開設期間である2年半の間に、可能な限り地域の医療に貢献できるよう活動する予定でいます。先の話は今すべきではないかもしれませんが、今後、先に述べたような形での診療支援体制を形成する手段として結果を残した上で、地域医療の連携支援ができるこの講座を継続できるよう研究と実践を行っていく所存です。山梨県民の皆様の支援を無駄にしないよう、肝に銘じて活動したいと考えておりますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。
地域医療連携支援学寄附講座 教授 佐藤 弥(地域医療学講座教授併任)
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