ようこそ動物実験施設へ

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ご挨拶

皆様、初めまして。2019年9月より、総合分析実験センター資源開発分野の准教授を拝命いたしました兼平雅彦です。当分野は、動物実験施設の保守・管理、各種実験動物の維持・管理、ならびに動物実験に関する教育を行う分野として発足し、これまでに、手塚英夫先生、神沼修先生の多大な尽力により運営されてまいりました。詳しくは沿革をご参照ください。

現在、動物実験を取り巻く環境は大きく変化しています。これは、EU諸国の化粧品会社では一切の動物実験を禁止していること、日本もそれに賛同しつつあること等からもお分かりいただけるかと思います。また、イギリスの研究者であるRussell氏、Burch氏により提唱された、動物実験の3Rs 《Replacement (置換)、Reduction (削減)、Refinement (苦痛軽減)》は、獣医系大学を志望する高校生であれば誰もが知っていることです。私たちは、そのような目まぐるしい状況においても、安全かつクリーンな実験動物の場を提供するとともに、動物の身体的・心理的幸福を追求しようと日々奮闘しております。

マハトマ・ガンジーは、「国の偉大さと道徳的発展は、その国における動物の扱い方でわかる」と述べています。私たちは、「国」を「大学」とも置き換えることができるのではないかと考えます。「"大学"の偉大さと道徳的発展は、その"大学"における動物の扱い方でわかる」これが私たちの願いであり、私たちの誇りです。

武田信玄公の「人は城、人は石垣、人は堀」という有名な言葉の通り、スタッフ一同、力を合わせてこの施設を盛り上げていきたいと考えております。同時に、優れた研究成果をこの甲府の地から世界に発信していければと思っております。私たちの仕事に興味を持たれた方は是非ご連絡ください。また、当分野は遺伝子改変動物の作製受託サービスも行っております。どんなことでもご相談ください。

施設近況

2024年3月22日兼平准教授の研究課題が2024年度「放射線災害・医科学研究拠点」共同利用・共同研究に採択されました。
2023年11月8日令和5年度実験動物慰霊式を行いました。
2023年9月28日兼平准教授が日本実験動物医学会 (JALAM)の理事(庶務担当:2023-2024〜2025-2026年度)に就任しました。
2023年9月19日兼平准教授が第166回日本獣医学会学術集会の「日本実験動物医学会一般演題(オンデマンド配信)」で座長を務めました。
2023年8月8日兼平准教授が「やまなし地域活性化雇用創造プロジェクト(厚生労働省補助事業)」の「医療機器産業技術人材養成講座」において「医学実習」の講義・実習を担当しました。
2023年6月15日非常勤職員の渡邊さんが退職されました。今までありがとうございました。
2023年3月23日兼平准教授の研究課題が2023年度「放射線災害・医科学研究拠点」共同利用・共同研究に採択されました。
2023年3月20日兼平准教授の研究課題が令和5年度 東北大学加齢医学研究所 共同利用・共同研究に採択されました。
2023年3月16日兼平准教授の研究に関するコラム「ミネラル調節ホルモン『スタニオカルシン-1』:変わらずに変わった変わり者?」が日本実験動物医学会(JALAM)のホームページに掲載されました。
2022年12月27日兼平准教授が実験動物医学専門医(DJCLAM)の資格を取得しました。
注)DJCLAMは、日本実験動物医学専門医協会(JCLAM)が認定する専門医資格です。米国実験動物医学専門医協会(ACLAM)、欧州実験動物医学専門医協会(ECLAM)がそれぞれ認定するDACLAM、DECLAMと並び、世界実験動物医学専門医協会(IACLAM;International Association of Colleges of Laboratory Animal Medicine)に認定された国家資格です。
2022年11月17日令和4年度実験動物慰霊式を行いました。
2022年9月7日兼平准教授が第165回日本獣医学会学術集会(Web開催)で座長を務めました。

一般演題 K. 日本実験動物医学会

座長:
兼平 雅彦(山梨大学)
K2P-16
「病原性CD4+組織常在性記憶T細胞の駐在制御に基づくアレルギー性皮膚疾患に対する新規治療戦略」
*朝比奈 良太¹、南 風花¹、江川 形平¹、中溝 聡¹、椛島 健治¹ (1.京都大学)
K2P-07
「ヒト胎児肺を移植したヒト免疫マウスの作製とCOVID-19の病態解析への応用」
*田村 友和¹²³、Kenney Devin²、O'Connell Aoife²、Turcinovic Jacquelyn²、Montanaro Paige²、Hekman Ryan²、 Berneshawi Andrew R.³、Cafiero Thomas R.³、Crossland Nicholas A.²、Ploss Alexander³、Douam Florian² (1.北海道大学 大学院医学研究院 微生物学免疫学分野 病原微生物学教室、2.ボストン大学、3.プリンストン大学 分子生物学部)
2022年6月14日兼平准教授の論文がAmerican Journal of Respiratory Cell and Molecular Biology誌にpublishされました。これまでに、ミネラル調節ホルモンの一種であるSTC-1(Stanniocalcin-1)が、マウス肺線維症モデルにおいて、線維化を軽減させることを明らかにしてきました。本論文は、そのメカニズムの一端が、STC-1によるSmad7遺伝子発現のエピジェネティック制御、ならびに翻訳後修飾であることをマウスモデルとヒト臨床検体を用いて示しました。有効な治療法が確立されていない特発性肺線維症の治療への応用が期待されます(東北大学加齢医学研究所 呼吸器外科学分野との共同研究)。https://doi.org/10.1165/rcmb.2021-0445OC
Metabolic and epigenetic regulation of SMAD7 by stanniocalcin-1 (STC1) ameliorates lung fibrosis
Ohkouchi S*, Kanehira M*, Saigusa D, Ono M, Tazawa R, Terunuma H, Hirano T, Numakura T, Notsuda H, Inoue C, Saito R, Tabata M, Irokawa T, Ogawa H, Kurosawa H and Okada Y. *Equal contributed
2022年5月18日兼平准教授が第69回日本実験動物学会総会のシンポジウムで座長を務めました。

シンポジウム3 (日本実験動物医学会主催)

テーマ:
「間葉系幹細胞を用いた再生医療の現状と展望]
座長:
小久保年章(量研機構)
兼平 雅彦(山梨大学)
S3-1:
「間葉系幹細胞を用いた再生医療の現状と展望」
梅澤 明弘(国立成育医療研究センター研究所)
S3-2:
「Muse細胞のもたらす医療イノベーション」
出澤 真理(東北大学大学院医学系研究科)
S3-3:
「間質の間葉系前駆細胞による筋の維持・適応機構」
上住 聡芳(徳島大学大学院医歯薬学研究部生体栄養学分野)
2022年3月31日技能補佐員の米山さんが退職されました。今までありがとうございました。
2022年3月18日兼平准教授の研究課題が2022年度「放射線災害・医科学研究拠点」共同利用・共同研究に採択されました。
2022年3月15日兼平准教授の研究課題が令和4年度 東北大学加齢医学研究所 共同利用・共同研究に採択されました。
2022年3月3日兼平准教授がナシダイResearchers Vol.9で紹介されました。
2022年2月28日長友講師の研究課題が令和4年度科学研究費 基盤研究(C)に採択されました。
2022年2月28日兼平准教授の研究課題が令和4年度科学研究費 基盤研究(C)に採択されました。
2021年11月11日令和3年度実験動物慰霊式を行いました。
2021年9月30日技能補佐員の河西さんが退職されました。今までありがとうございました。
2021年7月11日兼平准教授が日本実験動物医学専門医協会ウェットハンド研修会『III. イヌ・ブタの獣医学的管理』」を受講しました。
2021年5月12日兼平准教授の論文がAnnals of Thoracic and Cardiovascular Surgery誌にPublishされました。関節リウマチの治療に用いられる薬剤が、肺移植時の移植片拒絶反応の抑制に応用できる可能性を示した論文です(東北大学加齢医学研究所 呼吸器外科学分野との共同研究)。https://doi.org/10.5761/atcs.oa.20-00398
Effect of CTLA4-Ig on Obliterative Bronchiolitis in a Mouse Intrapulmonary Tracheal Transplantation Model.
Suzuki Y, Oishi H, Kanehira M, Matsuda Y, Hirama T, Noda M, Okada Y.
2021年4月12日兼平准教授の論文がCancer Medicine誌にPublishされました。ミネラル調節ホルモンの一種であるStanniocalcin-1に焦点を当て、肺がんの早期診断、ならびに分子標的治療への応用の可能性について検証した論文です(東北大学加齢医学研究所 呼吸器外科学分野との共同研究)。https://doi.org/10.1002/cam4.3852
"Targeting stanniocalcin-1-expressing tumor cells elicits efficient antitumor effects in a mouse model of human lung cancer." Abe K*, Kanehira M*, Ohkouchi S, Kumata S, Suzuki Y, Oishi H, Noda M, Sakurada A, Miyauchi E, Fujiwara T, Harigae H and Okada Y.
*Equal contributed
2021年4月5日中川技術職員と兼平准教授が、(公社)日本実験動物学会主催 第14回実験動物管理者等研修会を受講しました(Web上)。
2021年3月31日標智仁研究員が退職されました。遺伝子改変動物の作成業務を支えて下さったとともに、AIを用いた発情予測の研究を展開して下さいました。
心より御礼申し上げるとともに、新天地でのご活躍をお祈りいたします。
2021年3月19日兼平准教授の研究課題が2021年度「放射線災害・医科学研究拠点」共同利用・共同研究に採択されました。
2020年11月19日令和2年度実験動物慰霊式を行いました。
2020年9月14日兼平准教授が第163回日本獣医学会学術集会で発表しました(Web開催)。肺がん治療における新たな分子標的の可能性を検討した画期的な研究です(東北大学加齢医学研究所呼吸器外科学分野、東北大学大学院医学系研究科産業医学分野との共同研究)。
題名:ミネラル調節ホルモンStanniocalcin-1を標的とした新たな肺がん治療法の可能性. 演者:兼平 雅彦、阿部 晧太郎、大河内 眞也、岡田 克典
2020年7月31日標研究員、兼平准教授、長友講師が第67回日本実験動物学会総会で発表しました(Web開催)。AIと発生工学のスペシャリストがタッグを組んだ画期的な研究です。
題名: 実験用マウスのDeep Learningを用いた陰部画像からの発情検知システムの開発. 演者: 標智仁, 兼平雅彦, 神沼修, 長友啓明.
2020年3月31日技術専門職員の武川克志さんが定年退職されました。
長い間動物実験施設を支えて下さいました。心より御礼を申し上げるとともに、新天地でのご活躍をお祈り申し上げます。
2020年2月5日兼平准教授が熊本大学生命資源研究・支援センター主催の「生殖工学技術研修 in 東京2020」に参加いたしました。
2019年12月23日大沼技術専門職員と兼平准教授が薬理学・統合生理学・神経生理学の合同忘年会に参加しました。
2019年12月20日分野の忘年会をdining玉屋にて行いました。
2019年11月8日令和元年度実験動物慰霊式を行いました。
2019年9月24日兼平准教授が共著者となっている総説「低温持続肺換気保存を用いた新たな長時間肺保存法の開発」がOrgan Biology誌vol.26 No.2に掲載されました。
2019年9月11日兼平准教授が日本獣医学会で口頭発表を行いました。
2019年9月8日~9日兼平准教授が日本実験動物医学専門医協会(JCLAM)が主催するウェットハンド研修会(げっ歯類及びウサギの獣医学的管理)に参加しました。
2019年9月5日兼平准教授の歓迎会をLa Courにて行いました。
2019年9月1日兼平准教授が着任しました。
ページ開設
2002.10.01
最終更新
2024.03.22