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研究概要

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 学習や記憶・情動形成などの脳高次機能は、複雑な神経回路網の情報伝達によって制御されています。シナプスはこの複雑な神経回路網の基本ユニットであり、シナプスの形成・維持・破綻のメカニズムを明らかにすることは神経回路網形成の分子基盤の解明に繋がるだけではなく、様々な神経変性疾患発症のメカニズムの理解に大きく寄与すると考えられます。
 21世紀の未曾有の高齢化社会を迎えた今日、アルツハイマー病やパーキンソン病などに代表される脳神経変性疾患の原因究明と新たな治療法の確立は、神経科学分野における最も重要なテーマの一つです。同時に、我が国にとっても国民の健康を守りその増進を図る上で、国家的な関心事であると言えます。
 現在私たちの研究室では、蛋白質化学・細胞生物学・分子生物学・マウス行動学・遺伝学などの手法を用いてシナプス形成のメカニズムを明らかにすべく研究を進めています。そして、これからの神経科学分野の発展に貢献していくとともに、将来的に“病気のサイエンス”を通じて広く社会に貢献することを目指します。

トピックス

2016年7月
論文がEuropean Journal of Neuroscienceにアクセプトになりました!
The active zone protein CAST regulates synaptic vesicle recycling and quantal size in the mouse hippocampus.
2016年3月
論文がPNASにアクセプトになりました!
Dopamine synapse is a neuroligin-2–mediated contact between dopaminergic presynaptic and GABAergic postsynaptic structures.
2015年10月
SADキナーゼKOマウスの解析論文がJournal of Neurochemistryにアクセプトになりました!
SAD-B kinase regulates presynaptic vesicular dynamics at hippocampal Schaffer collateral synapses and affects contextual fear memory.
2015年3月
第120回日本解剖学会・第92回日本生理学会 合同大会
萩原講師が、「網膜における異所性シナプスの形成に対するアクティブゾーン構成タンパク質CAST/ELKSの作用機序」と言うタイトルでポスター発表をしました。
2014年4月
2月から3月にかけて暗室だった部屋を形態観察部屋に改装しました。詳しくはこちらの記事まで。
2013年6月12日
CASTのレビュー論文がNeuroscience Researchの表紙を飾りました!

CAST: Functional scaffold for the integrity of the presynaptic active zone
Neurosci. Res. 2013 76:10-15
2012年8月30日
CASTノックアウトマウスの論文がThe Journal of Neuroscienceの表紙を飾りました!
Deletion of the Presynaptic Scaffold CAST Reduces Active Zone Size in Rod Photoreceptors and Impairs Visual Processing
The Journal of Neuroscience, 29 August 2012, 32(35): 12192-12203;

CASTが網膜のリボンシナプスの大きさを決定していることを示した論文です。
CASTが欠損することで、リボンシナプスの大きさが約半分になり、神経伝達が障害されていました。 ラボメンバーと共同研究者の方々に感謝したいと思います。
2014年5月11日
CASTとカルシウムチャネルの相互作用に関する論文がacceptされました!
Physical and Functional Interaction of the Active Zone Protein CAST/ERC2 and the {beta}-subunit of the Voltage-dependent Ca2+ Channel
Journal of Biochemistry 2012; doi: 10.1093/jb/mvs054

CASTはActive Zoneの構成分子の一つですが、カルシウムチャネルとの相互作用についてはよくわかっていませんでした。CASTと直接相互作用することでVDCCが開口しやすくなるようです。ラボメンバーと共同研究者の方々に感謝したいと思います。

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