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2010年5月19日 担当:丸山
A Trial of a 7-Valent Pneumococcal Conjugate Vaccine in HIV-Infected Adults
~ HIVに感染した成人における7価肺炎球菌共役ワクチンの治験 ~
~ HIVに感染した成人における7価肺炎球菌共役ワクチンの治験 ~
出典:
The new England journal of medicine, 2010;362:812-22.
著者: Neil French
著者: Neil French
- <論文の要約>
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目的:
7価共役肺炎球菌ワクチンの効果を明らかにすること
デザイン:
二重盲式、無作為化、偽薬でコントロールされた臨床有効性治験
セッティング:
アフリカ(マラウィ)の地域
対象者:
HIVに感染したマラウィの若者と侵襲性肺炎球菌による疾病から回復した成人
結果:
2003年2月から2007年10月まで、798人年の観測のため496人の患者をフォローした(44%が男性、88%はHIV血清反応陽性)。
HIVに感染したサブグループ52人の患者のうち、肺炎球菌疾病の67のエピソードがあった。
24人の患者に、ワクチン抗原型によって引き起こされた19のエピソードと6A抗原型によって引き起こされた5つのエピソードがあった。これらのエピソードの5つのエピソードはワクチングループで、19のエピソードはプラセボグループで生じた⇒74%のワクチンの効果。
ワクチングループにおける様々な原因の死亡は73人であり、プラセボグループにおける死亡は63人であった(ワクチングループの危険率1.18、95%CI、0.84-1.66)。
ワクチン接種後14日以内の重篤有害事象が生じた人数は、プラセボグループよりワクチングループでかなり低かった。比較的重要でない有害事象の人数は、ワクチングループでかなり多かった。
結論:
7価肺炎球菌共役ワクチンは、ワクチン抗原型か抗原型6Aによって引き起こされた肺炎球菌感染症からHIVに感染した大人達を保護した。
- <ジャーナルクラブでのディスカッション>
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■研究目的は、15歳以上のHIV感染者を対象に7価肺炎球菌共役ワクチンの治験を行うことであるが、対象者はHIVの状態に関わらず、肺炎球菌感染症と診断されたすべての患者である。これは、HIV感染者の偏見や差別の可能性に対する配慮である。
■先行研究や関連する研究との比較(一致性の検討)は、考察中ではなくintroduction内に記載されている。