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国立大学法人

山梨大学大学院総合研究部医学域 社会医学講座

社会医学講座 | 山梨大学医学部

Department of Health Sciences,Basic Science for Clinical Medicine,
Division of Medicine, Graduate School Department of Interdisciplinary Research,
University of Yamanashi

おしらせ

山縣然太朗教授最終講義の案内
山縣然太朗教授の最終講義を下記のようにハイブリッドで実施します
日時:2024年3月6日(水曜日)17時30分から19時  会場:山梨大学医学部 臨床大講堂
zoom URL:https://us02web.zoom.us/j/83984694460?pwd=UW0ydzRKUDV1Z1E2cllSN3NjenI0UT09
ミーティング ID: 839 8469 4460     パスコード: 291564
参加申し込みは不要です     問合せ先:shakaiii(at)yamanashi.ac.jp  (at)を@にかえてください     2024.2.16
↓ 詳細はこちらをご覧ください
最終講義ポスター

Journal Club 通信を更新しました     2024.1.31

Journal Club 通信を更新しました     2024.1.18

2023年の業績を追加しました / Journal Club通信を更新しました     2024.1.4

Journal Club 通信を更新しました     2023.12.13

Journal Club 通信を更新しました     2023.11.15

2023年の業績を追加しました     2023.11.10

Journal Club 通信を更新しました     2023.10.25

2023年の業績を追加しました     2023.11.2

三宅准教授のインタビュー記事『妊娠中の母親の食物繊維摂取と3歳時の発達との関連』が 「Wellulu」に紹介されました     2023.10.23

2023年の業績を追加しました     2023.10.19

Journal Club 通信を更新しました     2023.10.19

Journal Club 通信を更新しました     2023.10.3

2023年の業績を追加しました     2023.9.11

Journal Club 通信を更新しました     2023.9.8


以前の更新情報はこちらから

Journal Club 通信

ジャーナルクラブは疫学論文のCritical Reviewを行う会です
毎週水曜日午後6時~7時 本講座で開催
このコーナーでは毎週のクラブの報告をいたします

2024年1月24日    担当:岡

Temporal physical activity patterns are associated with obesity in U. S. adults
出典: Preventive Medicine.2021;Jul:148:106538.doi:10.1016/j.ypmed.2021.106538. Epub 2021 Mar 30.
著者: Marah Aqeel, Jiaqi Guo, Luotao Lin,et al.
<論文の要約>
身体活動(PA)の多面的な側面を取り入れて、健康と関連するパターンを分類する試みはほとんどなされていない。そのため時間と活動回数を統合した時間的 PA パターンを作成し、健康状態との関連を明らかにした。National Health and Nutrition Examination Survey 2003-2006 の加速度計データを用いて、平日 1 日活動した 1999 人の成人の PA カウントと活動時間をパターン化した。解析方法として動的時間ワーピングと k 平均クラスタリングにより、時間的 PA パターンを表す 4 つの参加者クラスターを分割した。多変量回帰モデルは、クラスターと健康状態指標、肥満、2 型糖尿病、メタボリックシンドロームとの関連を決定した。6:00-23:00 の活動回数が最も少ない時間的 PA パターンを持つクラスター1 は、16:00~21:00 の活動量が高いクラスター3 と比較して、より高い体格指数(BMI)(β=2.5±0.6 kg/m2、95%CI:1.0、4.1)と関連しており、太いウエスト周囲径(WC)(β=6.4±1.3cm、95%CI:2.8、10.0)、高い肥満オッズ(OR:2.4、95 %CI:1.3、4.4)であった。また、クラスター1 は、8:00~11:00 の間に活動量が高いクラスター4 と比較して、BMI(β=1.5±0.5kg/m2、95%CI:0.1、2.8)および WC(β=3.6±1.3cm、95%CI:0.1、7.0)が高かった。PA 回数が最も少ない時間的 PA パターンは、1 日のうち早い時間(8:00- 11:00)または遅い時間(16:00-21:00)に行われた活動回数が多い時間的 PA パターンと比較して、平均 BMI とWC が有意に高かった。時間的 PA パターンは、健康状態と有意に関連している。
<ジャーナルクラブでのディスカッション>
    ■本研究は、身体活動パターンのクラスタリングと肥満に関わる健康状態指標の関連の 研究であった。しかし、肥満などを中心とした指標に関わる因子(交絡因子)として睡 眠状況(睡眠時間や質)や摂食状況(食事のタイミングや食事量)などの因子を考慮し ていないと思われるため、それらのライフスタイル因子を考慮する必要があるのでは ないかと考えた。
    ■今回の研究対象者は元データ(National Health and Nutrition Examination Survey 2003-2006)の 8%に留まる形であった。除外基準をみると、対象年齢以外の除外では、 データの欠損による理由がほとんどであった。そのため、感度分析として、データの欠 損の補完に伴う解析があった方が結果の頑健性につながるのではないかと考えた。
    ■身体活動量は 1 週間加速度計を装着し、その 1 週間の中で平日有効日をランダムに 1 日分(0 時~24 時)抽出して解析対象とするという身体活動のデータ選択であった。し かしこれでは、次の 3 点についての可能性を考慮できない場合が考えられる。①仕事 の種類による身体活動量の違い、②仕事の形態による不規則な勤務体系(平日が休日の 仕事や 1 日中勤務して 2 日休むような消防士などの勤務体系)、③平日が休日となる仕 事。よって、これらを考慮するため、抽出する身体活動量を週単位にすること、仕事の 種類なども調整して分析することも重要ではないかという指摘があった。


最近のジャーナルクラブ通信

2024.1.24 Temporal physical activity patterns are associated with obesity in U. S. adults
2024.1.10 Constipation and Incident CKD
2023.12.20 Child maltreatment, anxiety and depression, and asthma among British adults in the UK Biobank
2023.11.29 Dosing Time Matters? Nighttime vs. Daytime Administration of Nifedipine Gastrointestinal
Therapeutic System (GITS) or Amlodipine on Non-dipper Hypertension
2023.11.08 Rural–urban disparities in the incidence and treatment intensity of periodontal disease
among patients with diabetes

Last Update: 2024.2.16

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