研究概要
学習や記憶・情動形成などの脳高次機能は、複雑な神経回路網の情報伝達によって制御されています。シナプスはこの複雑な神経回路網の基本ユニットであり、シナプスの形成・維持・破綻のメカニズムを明らかにすることは神経回路網形成の分子基盤の解明に繋がるだけではなく、様々な神経変性疾患発症のメカニズムの理解に大きく寄与すると考えられます。
現在私たちの研究室では、蛋白質化学・細胞生物学・分子生物学・マウス行動学・遺伝学などの手法を用いてシナプス形成のメカニズムを明らかにすべく研究を進めています。そして、これからの神経科学分野の発展に貢献していくとともに、将来的に“病気のサイエンス”を通じて広く社会に貢献することを目指します。
トピックス
- New
- 論文がAlzheimer’s Research & Therapyにアクセプトになりました!
2024年4月
- 金然正助教のCell Chemical Biology誌への掲載論文が山梨大学HPプレスリリースに紹介されました!
2023年11月
ライフサイエンスコース成果発表会
山梨大学医学部では研究医を目指す人物の育成を目指して、医学部生の希望者が講座に所属し実験や研究を行うライフサイエンスコースという教育プログラムがあります。3年生は発表が義務付けられており、大塚研からは3名の学生さんが発表を行いました。事前にラボ内で練習し、先生方からアドバイスをもらい、本番を迎え、発表を終えることが出来ました。 発表だけでなく様々な質問が来たことで、自身の研究をより深く理解することが出来たのではないかと思います。 発表した石倉くん、蘒原くん、藤井君、お疲れ様でした。
2023年10月
ギャラリーに『第二回GLIA合同セミナー』を掲載しました! - 論文がInternational Journal of Molecular Sciencesにアクセプトになりました!
- ギャラリー 更新しました!
- 2021年4月
- 論文が Communications. Biology にアクセプトになりました!
- An engineered channelrhodopsin optimized for axon terminal activation and circuit mapping
- 2020年5月
- 論文が J. Physiology にアクセプトになりました!
- Presynaptic development is controlled by the core active zone proteins CAST/ELKS
- 2020年3月
- 萩原明准教授 Scientific reports 誌 掲載論文が山梨大学HPプレスリリースに紹介されました!
- Impaired experience-dependent maternal care in presynaptic active zone protein CAST-deficient dams
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- 論文がScientific reports にアクセプトになりました!
- Impaired experience-dependent maternal care in presynaptic active zone protein CAST-deficient dams
- 萩原明准教授 "ナシダイResearchers" 冊子に紹介されました!
- "ナシダイResearchers" のページはこちら
- 2020年2月
- IBIに関する論文が発表されました!
- International Brain Initiative: An Innovative Framework for Coordinated Global Brain Research Efforts.
- IBIのHPはこちら
- 論文がMolecular Brain にアクセプトになりました!
- Double deletion of the active zone proteins CAST/ELKS in the mouse forebrain causes high mortality of newborn pups.
- 2019年9月
- 論文がMol Metab.にアクセプトになりました!
- Role of the active zone protein, ELKS, in insulin secretion from pancreatic β-cells.
- ギャラリー 更新しました!
- 2019年1月
- 論文がCell Reports.にアクセプトになりました!
- ELKS/Voltage-dependent Ca2+ channel-β Subunit Module Regulates Polarized Ca2+ Influx in Pancreatic β-Cells
- 2019年1月
- CREST会議in浜松 ポスター発表を行いました!詳しくはギャラリーへ。
- 2018年9月
- CRESTチーム会議を大村智記念学術館のホールで開催しました!詳しくはギャラリーへ。
- 2018年9月
- 論文がJ. Cell Biol.にアクセプトになりました!
- Cytomatrix proteins CAST and ELKS regulate retinal photoreceptor development and maintenance.
- 2018年7月
- CAST/ELKS proteins control voltage-gated Ca2+ channel density and synaptic release probability at a mammalian central synapse.
- 2018年1月
- Synaptic localisation of SRF coactivators, MKL1 and MKL2, and their role in dendritic spine morphology.
- Mutations in bassoon in individuals with familial and sporadic progressive supranuclear palsy-like syndrome.
- CAST: its molecular structure and phosphorylation-dependent regulation of presynaptic plasticity.
- 2017年4月
- 科研費
- 本年度は、若手B、新学術公募(適応回路シフト・スクラップ&ビルド)の3件が新規採択されました。
- 本年度は、若手B、新学術公募(適応回路シフト・スクラップ&ビルド)の3件が新規採択されました。
- 2017年3月
- A Wnt5 Activity Asymmetry and Intercellular Signaling via PCP Proteins Polarize Node Cells for Left-Right Symmetry Breaking.
- 2017年3月
- The Auxiliary Calcium Channel Subunit α2δ4 Is Required for Axonal Elaboration, Synaptic Transmission, and Wiring of Rod Photoreceptors.
- 2016年9月
- 論文がCell Reportsにアクセプトになりました!
- SAD-B Phosphorylation of CAST Controls Active Zone Vesicle Recycling for Synaptic Depression.
- 2016年7月
- 論文がEuropean Journal of Neuroscienceにアクセプトになりました!
- The active zone protein CAST regulates synaptic vesicle recycling and quantal size in the mouse hippocampus.
- 2016年3月
- 論文がPNASにアクセプトになりました!
- Dopamine synapse is a neuroligin-2–mediated contact between dopaminergic presynaptic and GABAergic postsynaptic structures.
- 2015年10月
- SADキナーゼKOマウスの解析論文がJournal of Neurochemistryにアクセプトになりました!
- SAD-B kinase regulates presynaptic vesicular dynamics at hippocampal Schaffer collateral synapses and affects contextual fear memory.
- 2015年3月
- 第120回日本解剖学会・第92回日本生理学会 合同大会
- 萩原講師が、「網膜における異所性シナプスの形成に対するアクティブゾーン構成タンパク質CAST/ELKSの作用機序」と言うタイトルでポスター発表をしました。
- 2014年4月
- 2月から3月にかけて暗室だった部屋を形態観察部屋に改装しました。詳しくはこちらの記事まで。
- 2013年6月12日
- CASTのレビュー論文がNeuroscience Researchの表紙を飾りました!
CAST: Functional scaffold for the integrity of the presynaptic active zone
Neurosci. Res. 2013 76:10-15 - 2012年8月30日
- CASTノックアウトマウスの論文がThe Journal of Neuroscienceの表紙を飾りました!
Deletion of the Presynaptic Scaffold CAST Reduces Active Zone Size in Rod Photoreceptors and Impairs Visual Processing
The Journal of Neuroscience, 29 August 2012, 32(35): 12192-12203;
CASTが網膜のリボンシナプスの大きさを決定していることを示した論文です。
CASTが欠損することで、リボンシナプスの大きさが約半分になり、神経伝達が障害されていました。 ラボメンバーと共同研究者の方々に感謝したいと思います。 - 2014年5月11日
- CASTとカルシウムチャネルの相互作用に関する論文がacceptされました!
Physical and Functional Interaction of the Active Zone Protein CAST/ERC2 and the {beta}-subunit of the Voltage-dependent Ca2+ Channel
Journal of Biochemistry 2012; doi: 10.1093/jb/mvs054
CASTはActive Zoneの構成分子の一つですが、カルシウムチャネルとの相互作用についてはよくわかっていませんでした。CASTと直接相互作用することでVDCCが開口しやすくなるようです。ラボメンバーと共同研究者の方々に感謝したいと思います。
2023年6月
2023年6月
論文がFrontiers in Neurologyにアクセプトになりました!理化学研究所などの共同研究の論文がScience Translational Medicineに掲載されました。また山梨日日新聞の一面にも研究成果記事が掲載されました。
論文: https://www.science.org/doi/10.1126/scitranslmed.abq7721
2023年4月
2023年3月
論文がMolecular Brainにアクセプトになりました!2023年2月
ギャラリー 更新しました!革新脳プロジェクトの共同研究論文が発表になりました!