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山梨大学大学院総合研究部医学域 社会医学講座

社会医学講座 | 山梨大学医学部

Department of Health Sciences,Basic Science for Clinical Medicine,
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Journal Club 通信

ジャーナルクラブは疫学論文のCritical Reviewを行う会です
毎週水曜日午後6時~7時 本講座で開催
このコーナーでは毎週のクラブの報告をいたします

2019年11月27日    担当:山崎

Contribution of risk factors to excess mortality in isolated and lonely individuals: an analysis of data from the UK Biobank cohort study
~ 孤立した孤独な個人における超過死亡率への危険因子の寄与:UK Biobankコホート研究からのデータ分析 ~
出典: BMJ 2017; 357: j1456
著者: Carlos A Celis-Morales, Donald M Lyall, Paul Welsh, Jana Anderson, Lewis Steell,
<論文の要約>
【背景】
社会的孤立と孤独と早死との関連はよく知られているが、それらを結びつける危険因子は不明のままである。私たちは、社会的に孤立した孤独な人の超過死亡率を説明しうる危険因子を特定することを目的とした。

【方法】
UK Biobankコホート研究で前向きに追跡したデータを使用して、自己申告による孤立(3項目スケール)と孤独感(2つの質問)を評価した。 主要アウトカムは、全死因死亡率と原因別死亡率である。 社会的に孤立し孤独な人と、そうでない人の間の生物学的因子(BMI、収縮期および拡張期血圧、握力)、行動的因子(喫煙、アルコール摂取量、身体活動)、社会経済的因子(教育歴、近隣の剥奪、世帯収入)の違いに、社会的孤立と孤独と死亡率の関連がどの程度寄与し得るのかを評価するために、リスクファクターによって媒介される超過リスクの割合を計算した。

【発見】
466 901人の男性と女性(ベースライン56.5歳の平均年齢[SD 8.1])が分析に含まれ、平均追跡期間は6.5年(SD 0.8)であった。 社会的孤立なしの場合と比較した社会的孤立の全死因死亡率のハザード比は、年齢、性別、民族的起源、および慢性疾患の調整後(最小限の調整)、1.73(95%CI 1.65–1.82)であった。 社会経済的要因、健康関連行動、抑うつ症状、生物学的要因、認知能力、および自己評価の健康状態の調整(最大限の調整)後、1.26(95%CI 1.20–1.33)であった。 孤独に関連する死亡リスクの最小限に調整されたハザード比は、1.38(95%CI 1.30–1.47)だったが、 ベースラインのリスクで最大限に調整した後は、0.99(95%CI 0.93–1.06)まで減少した。

【解釈】
孤立して孤独な人は死亡リスクが増大する。不利な社会経済的条件、不健康なライフスタイル、精神的健康の低下などのリスク要因に対処する健康政策は、孤立した孤独な人々の超過死亡率を減らすかもしれない。

<ジャーナルクラブでのディスカッション>
    ■UK Biobankへの参加は、本人の参加意思に由来するため、集団の選択に偏りが生じる選択バイアスの可能性がある
    ■先行研究の結果と本研究結果から、各媒介変数が孤立および孤独と死亡の関連に寄与する程度は、性差があることが示唆されている。したがって、性別で層化してPERMを算出し、各媒介変数の強さの違いを男女の層別で分析できれば、より細やかな介入方法を検討できるのではないか
    ■UK Biobankの約50万人のコホートを用いて、孤立および孤独と死亡との関連を明らかにしたことは、本研究の強みであり、小規模サンプルの先行研究のエビデンスを補完することを可能にした

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Last Update: 2019.12.4

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