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国立大学法人

山梨大学大学院総合研究部医学域 社会医学講座

社会医学講座 | 山梨大学医学部

Department of Health Sciences,Basic Science for Clinical Medicine,
Division of Medicine, Graduate School Department of Interdisciplinary Research,
University of Yamanashi

おしらせ

2016年の業績2017年の業績2018年の業績を追加しました      2018.6.13

2017年の業績2018年の業績を追加しました      2018.6.11

2016年の業績2017年の業績2018年の業績を追加しました      2018.6.7

教室員の紹介、三宅准教授の紹介を更新しました     2018.6.6

Journal Club 通信を更新、2018年の業績2017年の業績を追加しました     2018.6.4

2016年の業績2017年の業績を追加しました      2018.5.30

2018年の業績を追加しました      2018.5.25

Journal Club 通信を更新しました     2018.5.11

2018年の業績を追加、Journal Club 通信を更新しました     2018.5.2

2018年の業績を追加しました      2018.3.28

Journal Club 通信を更新しました     2018.3.14

Journal Club 通信を更新しました     2018.3.13

Journal Club 通信を更新しました     2018.3.2

2018年の業績を追加しました      2018.2.26

山縣然太朗教授が日本疫学会功労賞を受賞しました。
 横道洋司准教授が日本疫学会奨励賞を受賞しました。
2018年の業績を追加しました     2018.2.19


以前の更新情報はこちらから

Journal Club 通信

ジャーナルクラブは疫学論文のCritical Reviewを行う会です
毎週水曜日午後6時~7時 本講座で開催
このコーナーでは毎週のクラブの報告をいたします

2018年5月23日    担当:春山

Cohort study on living arrangements of older men and women and risk for basic activities of daily living disability: findings from the AGES project
~ 高齢者の世帯構造と基本的生活動作の障害リスクに関するコホート調査:AGESプロジェクトからの知見 ~
出典: BMC Geriatrics (2017) 17:183
著者: Tami Saito, Chiyoe Murata, Jun Aida and Katsunori Kondo
<論文の要約>
【背景】
高齢者世帯構造は独居者と配偶者のいない世帯の増加により世界的に変化しており、社会保障制度にも影響する可能性がある。しかし、世帯構造と要介護状態の発生との関連は不明なままである。我々は高齢者の世帯構造と要介護発生の関連について、特に性差と配偶者のいない人の同居人の状況に焦点をあてて検討した。

【方法】
愛知老年学的評価プロジェクトの要介護状態ではない65歳以上の6600人の男性、6868人の女性を対象とした。要介護の発生は9.4年間追跡された。要介護の発生は介護保険制度により評価された。階層化したCox比例ハザードモデルにより、配偶者と同居している人に対する独居者および配偶者以外と同居している人の要介護発生リスクを検討した。

【結果】
配偶者以外と同居している男性と独居男性では、健康関連の共変量を調整した後でも有意に要介護発生リスクが上昇していた (ハザード比それぞれ1.38、1.45) 。一方女性では、独居の場合のみ有意に要介護発生リスクが上昇していた(ハザード比1.19)。交互作用モデルでは、配偶者以外と同居する人の要介護リスクは男性で強かったが、有意差はみられなかった(p=0.08)。その後の階層別解析では、ソーシャルサポートを受ける、又は与えることが、独居男性で24.4%、配偶者以外と住む男性で15.8%の要介護発生の超過リスクを説明した。サポートを受けることよりサポートを誰かに提供することの方が、より超過リスクを説明した。

【結論】
配偶者がいない高齢男性は同居人がいたとしても要介護となりやすい。保健医療従事者は、要介護リスクのある高齢者が、ソーシャルサポートをしあえる機会、特にソーシャルサポートを誰かに提供する機会を多くするプログラムを考える必要がある。


<ジャーナルクラブでのディスカッション>
    ■アウトカムの設定を要介護レベル2としているが、その根拠となる文献が挙げられていない。ただ要介護2未満だと介護保険のケアは利用せずに周囲のサポートを受けて生活できている場合もあり、本研究のアウトカムの設定、研究結果ともにリーズナブルだと思われる。
    ■主観的認知機能障害(Subjective cognitive complaints: SCC)は1項目で評価しているが、なぜこの1項目にしたかが不明である。文献も引用されていない。
    ■独居者の婚姻状況が示されていない。この年代で未婚者は少ないかもしれないが、今後増えていくと考えられるので、婚姻状況を考慮した解析が今後重要である。

最近のジャーナルクラブ通信

2018.5.9 A three-generation study on the association of tobacco smoking with asthma
~喫煙と喘息の関連における3世代間研究~
2018.3.7 A Trial of Wound Irrigation in the Initial Management of Open Fracture Wounds
~開放骨折創の初期管理における創傷洗浄の試験~
2018.2.28 Prediction of Relapse After Discontinuation of Antipsychotic Treatment in Alzheimer's Disease: The Role of Hallucinations.
~アルツハイマー病における抗精神病薬治療の中止後の再発の予測:幻覚の役割~
2018.2.14 Primary care-led weight management for remission of type 2 diabetes (DiRECT): an open-label, cluster-randomised trial
~2型糖尿病患者の寛解を目的としたプライマリケア医主導の体重管理について(DiRECT):オープンラベルクラスターランダム化比較試験~
2018.2.7 Contribution of Socioeconomic Status at 3 Life-Course Periods to Late-Life Memory Function and Decline: Early and Late Predictors of Dementia Risk.
~ライフコースの三時期における社会経済的状況が晩期の記憶機能と記憶低下におよぼす影響:早期と後期の認知症リスク予測因子~

Last Update: 2018.6.13

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