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国立大学法人

山梨大学大学院総合研究部医学域 社会医学講座

社会医学講座 | 山梨大学医学部

Department of Health Sciences,Basic Science for Clinical Medicine,
Division of Medicine, Graduate School Department of Interdisciplinary Research,
University of Yamanashi

おしらせ

Journal Club 通信を更新しました      2016.6.29

English Profileを更新しました      2016.6.20

教室員の紹介、針谷助教の紹介を更新しました      2016.6.20

教室員の紹介、三宅講師の紹介を更新しました      2016.6.17

教室員の紹介、秋山助教の紹介を更新しました      2016.6.17

教室員の紹介、横道准教授の業績を更新しました      2016.6.13

Journal Club 通信を更新しました      2016.6.6

教室員の紹介を更新しました      2016.6.1

Journal Club 通信を更新しました      2016.5.27

講座の沿革を更新しました      2016.5.25

教室員の紹介を更新しました      2016.5.25

2011年の業績を追加しました      2016.5.11

2013年の業績を追加しました      2016.5.11

教室員の紹介を更新しました      2016.5.2

教室員の紹介、横道助教の業績を更新しました      2016.4.13

教室の方針を更新しました      2016.4.11

研究内容を更新しました      2016.4.11

講義内容を更新しました      2016.4.11

教室員の紹介を更新しました      2016.4.11

大学院生・研究生の紹介を更新しました      2016.4.11

講座の沿革を更新しました      2016.4.11

Journal Club 通信を更新しました      2016.4.11

Journal Club 通信を更新しました      2016.4.7

リンクのページに、第27回日本疫学会学術総会を追加しました      2016.2.3


以前の更新情報はこちらから

Journal Club 通信

ジャーナルクラブは疫学論文のCritical Reviewを行なう会です
毎週水曜日午後6時~7時 本講座で開催
このコーナーでは毎週のクラブの報告をいたします

2016年6月15日    担当:大岡

Blood-Pressure and Cholesterol Lowering in Persons without Cardiovascular Disease
~ 心血管系疾患を持たない人々における血圧低下とコレステロール低下の影響 ~
出典: The New England Journal of Medicine 2016; 374:2032-2043
著者: Salim Yusuf et al(他30人)for the HOPE-3 investigators
<論文の要約>
【背景】
血圧の上昇とLDLコレステロールの上昇は心血管系疾患の発生率を高める。これらを低下させることは実質的に心血管系イベントのリスクを減少させるはずである。

【方法】
2×2の要因デザインにより、心血管系疾患の既往がない中等度のリスクを持つ12,705人の被験者に、ロスバスタチン(10 mg/day)もしくはプラセボと、カンデサルタン(16 mg/day)とヒドロクロロチアジド(12.5 mg/day)の併用もしくはプラセボをランダムに割り付けた。今回報告する分析では、3180人を併用療法(ロスバスタチンと2つの降圧剤の併用)に、3168人を2剤プラセボに割り付けて比較を行った。一次複合アウトカムは、心血管系の原因による死亡・死に至らない心筋梗塞・死に至らない脳卒中からなり、二次複合アウトカムは、それらに心不全、心停止、血行再建を追加したものとした。平均追跡期間は5.6年であった。

【結果】
LDLコレステロール濃度は2剤プラセボ群よりも併用療法群で33.7 mg/dl(0.87 mmol/l)低かった。また、収縮期血圧は6.2 mmHg低かった。一次複合アウトカムは、併用療法群では113人 (3.6%)で起こり、2剤プラセボ群では157人 (5.0%)で起こった(ハザード比0.71; 95%信頼区間0.56-0.90; P値0.005)。二次複合アウトカムは、併用療法群では136人 (4.3%)、2剤プラセボ群では187人 (5.9%)で起こった(ハザード比0.72; 95%信頼区間0.57-0.89; P値0.003)。併用療法で 筋力低下と眩暈が、2剤プラセボ群よりも多かったが、全体を通した試験投薬の中断率は2つの群で同様であった。

【結論】
ロスバスタチン(10 mg/day)とカンデサルタン(16 mg/day)およびヒドロクロロチアジド(12.5 mg/day)の併用は、心血管系疾患の既往を持たない中等度のリスクを持つ人々で、2剤プラセボ群よりも心血管系イベントの有意な低下と関連していた。


<ジャーナルクラブでのディスカッション>
■一次予防という10年単位での変化を観察する必要のあるテーマなので、本研究の平均5.6年という観察期間は短いように感じる。もう少し長い観察期間を設けて、死亡をアウトカムとする研究が見てみたい。

■中等度心血管系リスクのある群に対し、平均5.6年という比較的長い観察期間の間に継続して2重プラセボを使用することは倫理的に許容されがたい。日本人が今研究の研究対象として含められていないのは、こうした倫理的な背景があるからではないだろうか。

■Discussionで研究の限界が明確には記載されていない。研究の限界として、研究期間が一次予防に関して有益な結論を有無には短すぎること、研究対象にいくつかの民族(特にアジア圏)が含まれていないことが挙げられる。


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