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掲載日:2020.6.23 お知らせ

【プレスリリース】「前向きな気持ちはアレルギーを改善させる」 ―脳内ドーパミン報酬系の活性化はアレルギー反応を抑制する―

研究成果のポイント

・花粉症や気管支ぜんそく、アトピー性皮膚炎などのアレルギー疾患では、ポジティブな精神状態が、症状や薬の効果に大きな影響を及ぼす可能性が示唆されていましたが、生物学的なメカニズムは不明でした。
・本学の医学部免疫学講座 中尾篤人教授、中嶋正太郎助教(現:福島県立医科大学講師)、医学部神経生理学講座 喜多村和郎教授らは、前向きな感情を脳内で司るドーパミン報酬系の活性化はアレルギー反応を抑えることを、マウスを用いた実験で示しました (欧州アレルギー学会誌に6月20日にオンライン掲載)。
・この結果は、ポジティブな精神状態を生み出す特定の脳内ネットワークがアレルギーを生じる免疫のしくみと密接にリンクしていることを直接的に証明した世界で初めての知見です。アレルギーをもつ患者さんを適切に診療し症状をコントロールするためには、患者さんに前向きな気持ちを保ち続けてもらうことも日常生活の管理や投薬などと同時に大事なことが示唆されました。

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