掲載日:2022.2.02 お知らせ
自律走行型サービスロボットの実証実験を開始!
令和4年1月24日(月)、医学部キャンパスにおいて、記者会見を行い、本学医学部附属病院とロボット開発などを手掛ける芙蓉実業株式会社(山梨県富士吉田市)が薬剤等を搬送する「自律走行型搬送ロボット」の実証実験を開始することを発表しました。
このロボットは、コロナウイルス感染症拡大などで人手不足が深刻化する医療現場の課題を最先端の自動化技術で解決し、医療従事者の負担を軽減することを目的に芙蓉実業株式会社と連携し、開発されたものです。
会見で島田眞路学長は「ロボットの実用化が医療従事者の負担を軽減し、将来的に本院が“スマートホスピタル”となる第一歩になることを期待する」と、芙蓉実業株式会社の山下佐一郎代表取締役社長は「このロボットは、基本性能を備えたばかりの試作機第一号で、これから始まる実証実験により改良・改善をしていく。ロボットの実用化が医療現場に明るい未来をもたらすことを願う」とそれぞれ挨拶し、野田 智秀本学融合研究臨床応用推進センター特任教授から、ロボットの機能や実証実験の内容について説明がありました。
会見後、ロボットをお披露目し、実際に病院内を走行させました。ロボットは、高さ140センチ、幅約70センチで約30キロの薬剤などを運ぶことができ、人や障害物が近づくと止まったり、よけたりすることができます。
榎本信幸医学部附属病院長は、「病院内では人が薬を運ぶという作業は1日に何度も行われている。ロボットを導入することによってその手間がなくなり、診療や看護のための時間が増えることを期待する」と話しました。
実証実験は、来月から2か月間行い、ロボットの安全性や業務負担をどれだけ軽減できるかなど確かめた後、早期実用化を目指します。