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掲載日:2022.3.16 お知らせ

山口大学経済学部主催公開Webシンポジウムで島田眞路学長が講演!

 令和4年3月13日(日)、山口大学経済学部主催の公開Webシンポジウム「コロナ禍に関する社会制度・組織―いかに動かすか―Ⅱ」が開催され、島田眞路学長が講演しました。

 「コロナ禍における地方国立大学の対応」と題した講演では、クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス号」の乗客患者の受入れ、山梨県では初となるドライブスルー方式によるPCR検査の実施、国立大学病院で初となる医療の逼迫が深刻な大阪府や沖縄県への看護師15名の派遣、ワクチン接種の重要性を呼びかけ、いち早く職域接種(大学拠点)を開始し、本学の学生・職員をはじめ、県内大学、企業等の関係者へ接種等、大規模接種も合わせると現時点で11万回以上の接種を実施、その結果、本学学生のワクチン接種率が90%を超え、後期から対面授業が再開できたこと、県内高校生にも対象を拡大したことで、今般の大学入試共通テストなど、安心・安全に施行できたことなど話されました。

 さらに山梨県からの依頼を受け、3つの医療強化型宿泊療養施設(ホテル収容可能人数550名)の運営、本学が開発した「SHINGENシステム」を利用しての入所者の管理、ホームケア、ファストケア、退所後ケアなど、大学が一つのチームとなりコロナの対応を行ってきたことについて、特に山梨県の新型コロナウイルス感染症患者への医療体制を支える「SHINGENシステム」※1については、ホテル療養施設の患者だけでなく、ホームケアの患者も山梨大学の医療者とリアルタイムに情報が共有され、医療者が患者の症状を正確に把握することが実現すると説明されました。そのほか、現在猛威を振るうオミクロン株の流行状況についてなど、世界の感染状況や施策と比較しながら日本の最新の感染拡大の状況を解説しました。また、ワクチン接種の有効性やオミクロン株派生株の蔓延が懸念されることを説明し、3回目の早期の接種を呼びかけました。

 最後に島田学長は、これらの本学の新型コロナウイルス感染症への取組みが山梨県の感染対策推進に大きく貢献したと評価され、県政功績者(新型コロナウイルス感染症対策関係)表彰の団体特別功績※2を受賞したことを報告し、今後も引き続き、県民の命を護るために最善を尽くすと決意を述べられました。

 質疑応答も活発で14時から15時までの講演、その後16時までコロナ問題にとどまらず地方国立大学の抱える運営費交付金問題、大学10兆ファンドなど広範な意見交換が行われました。

 

【関連記事】

※1県内すべてのコロナ患者さんにSHINGENシステム導入!(令和4年1月28日 トピックス)

※2令和3年度 県政功績者(新型コロナウイルス感染症対策関係)表彰(令和3年11月26日 トピックス)

 

【山梨大学の取り組みについての参考資料】

・山梨大学の比類なき挑戦(出典:「大学マネジメント」2021年8月号)

・コロナ対策をリードしながら見えてきた日本医療の盲点(出典:PHP研究所『THE21』)

・学長インタビュー(出典:週刊文春「学長インタビュー」)

・コロナ禍で暴かれた日本医療の盲点(出典:株式会社平凡社新書とWebサイト)

 

シンポジウムチラシ

 


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