English

医学科の教育課程編成・実施方針

 医学部医学科では、「真摯な態度で医学・医療の発展を実践的に担い、国民の健康増進と福祉およ及び豊かな人間生活の構築に寄与する人材養成」という教育目標を実現するためのカリキュラム(教育課程)を策定しています。本医学部医学科のカリキュラムは、全学的に定められた教養と汎用能力のコンピテンシー(能力・資質)と、文部科学省・厚労省をはじめとする委員会で作成された医学教育モデルコアカリキュラムに準拠して独自に定められています。さらに本カリキュラムは医学部医学科の学位授与方針(ディプロマポリシー)に基づき、専門知識・スキルすべてを確実に身につけ、それらを統合的に発揮する力、すなわち「自ら学び、自ら考える力」を獲得するように設計されています。

 また、米国において、米国ECFMG(米国医師資格試験)2023年以降、医学教育の国際的認証を受けている医学部の卒業生にしか受験資格を認めないとの宣言がなされたことから、本医学部医学科では教育プログラムを国際的基準に合致したものにし、国際認証を受けるべきとの方針が了承されました。このことから、国際水準に合致した医学科6年間のカリキュラムの改革を実行し、平成28年度入学生から適用しています。

医学部カリキュラムチャート図

 

 

医学科卒業生が備えるべき専門知識・スキル

 1年次・2年次

 1年次生、2年次生は、まず共通教育科目の履修を通じて多様な知識や自らの専門以外の学問分野の考え方を学ぶ一方、医療人として高い倫理性と国際的な視野を持てるよう教育します。これらのコンピテンシーは、一朝一夕に身につくものではないことから、以降の科目履修を通じて繰り返し学習・応用することによって在学期間を通じてブラッシュアップします。

 

 また、1年次生、2年次生のカリキュラムでは、従来の一般教養科目のみならず、医学・生物学を中心とした科目を多く取り入れています。例えば、臨床医学に対するモチベーションを維持し高揚して行くために、学部入門ゼミとして地域医療学講座においてECE(Early Clinical Exposure、早期臨床体験実習)を市中病院で行うことで入学後の早い段階から実際の臨床を体験するようにしています。この初期臨床体験を継続するために、2年次生の実習では「防災トリアージ」への参加、3年次生では消防署の協力のもとに「24時間救急自動車同乗実習」を行っています。これらの実習を通じて、プロフェッショナリズム、コミュニケーション、チーム医療の重要性を学び、これらを継続的にブラッシュアップします。

 

 さらに、一般の授業時間以外に将来基礎医学研究者や研究志向の臨床医を志望する医学科学生に対し、従来の枠組を越えたシステで研究者としての早期英才教育を施し、世界の第一線で活躍しうる「世界の人材」を育成することを目指す、研究医養成プログラム「ライフサイエンスコース」を設けています。具体的には、1年次生を対象に数人の特待生を募集し、2年次生から大学院講座に受け入れ、在学中を通じて大学院に準じた高レベルの研究教育を施します。そして、学部卒業時には大学院博士課程修了者に比肩する研究能力と業績を有する研究者に育てることを目標にしています。

 

 医学部医学科における専門知識・スキルは基礎医学と臨床医学そして、臨床実習に大別されます。その中の基礎医学は1年次後期から始まり、基礎医学実習も含めてディプロマポリシーに掲げている医学知識と問題対応能力、つまり教養と汎用能力を同時に学習できるようプログラムされ、2年次まで継続されます。 

 

 3年次・4年次

 3年次前期からは、臨床医学教育として、少人数のグループで与えられた臓器別課題に取り組む、問題解決型学習形式のチュートリアル教育を導入しています。これは、小グループで自ら考えながら学ぶとともに、周囲の人間とのコミュニケーション能力、プレゼンテーション能力を養うことができる教育方法です。知識はもちろん、学習に対する意欲や自律的学習の手法を身につけることにも注力することで、科学的思考や生涯にわたって共に学ぶ姿勢、つまり教養と汎用能力が培われます。

 

 本学におけるチュートリアル教育の特徴として、従来のチュートリアル教育の欠点である基礎的知識の不足が起こらないように、臨床医学のみならず基礎医学の講義も多く取り入れています。また、チュートリアルと並行して行われる倫理学・社会環境医学・法医学において、プロフェッショナリズムとしての医療倫理や医療の質と安全について学びます。さらに、実習形式で社会における医療の実践も実践します。

 

 4年次-6年次

         4年次の1月から始まる臨床実習は、6年次10月まで合計74週にわたります。

         

         前半44週は少人数のグループですべての診療科をまわりながら、指導医のもと、医師として患者さんと直接かかわり、知識、技能、態度を体得し、専門知識のみならず汎用能力を養います。そのため実際の臨床実習に入る前の4年次学生に対して、教育の内部保証として、患者さんと接する態度や診察時の基本的知識・技能を身につけているかどうかをチェックする客観的臨床能力試験(OSCE)と、コンピュータを用いて知識の総合的理解力を評価する試験(CBT)を行い、合格者のみがスチューデントドクターとして臨床実習に参加することが許されます。

         

         臨床実習は基本的に参加型実習とし、プロフェッショナリズムとして、患者さんの権利や要望、医師の義務と裁量権、インフオームドコンセント、診療技術と患者ケアについて実践していきます。この実践から教養と汎用能力が養われます。

         

         また、実習中に担当症例に対する英語文献等を熟読し、国際的な視野を広げます。

         

         5年次1月からの後半30週では、臨床研修センターと協力して、卒前教育卒後臨床研修専門医教育生涯学習という時間的な縦軸と、地域の病院・診療所を対象とした空間的な横軸を念頭にして展開される医師教育を目指して、「選択実習制度」を採用しています。臨床実習を終了すると、卒業時の臨床能力(臨床研修開始時に必要な臨床能力)が備わっているかどうかを、臨床実習後(客観的臨床能力試験)OSCEで評価します。

         

         

         以上より、本医学部医学科のカリキュラムによって専門知識・スキルのみならず、教養と汎用能力を全ての学年で養いつつ、真摯な態度で医学・医療の発展を実践的に担い、国民の健康増進と福祉および豊かな人間生活の構築に寄与する人材を養成します。

         

        このページについて問い合わせる

        お名前 (必須)
        メールアドレス (必須)
        お問い合せ内容

        内容を確認してチェックボックスをクリックしてください。