基礎医学の研究を進める上で重要なことは何でしょうか?医学部で行なわれている通常の講義の枠には、この疑問に十分に答えるものはありません。そこで、基礎研究医をめざす医学部生のために、基本的な実験手法の原理から先端的な手法の実際、英語論文の読み方、プレゼンテーション技法まで、8回の講義で学べるコースを開講することになりました(4日間 8コマ集中講義、必修)。
研究の世界に興味を持ち始めると、次々に専門的な内容を知りたくなるものです。もちろん、自分で学術書や論文を読むという方法もありますが、読みこなすのは決して容易ではありません。ライフサイエンスコースに参加している大学院教員はさまざまな分野の講義を毎年、開講し、最新の研究成果や新しい学問の動向を大学院生に解説しています。先端基礎医学講義は、大学院生向けの講義を学部生も聴講できる制度です。
ライフサイエンスコースのほとんどの学生が参加して、毎年、10月末から11月上旬に研究成果発表会が開催されています。発表する学生は数名ですが、発表しない学生も活発な議論に加わり、規定の質問時間が延長されることもしばしばあります。一般の学会でもすぐに通用しそうなレベルの発表も少なくありません。優秀発表者には賞が授与されています。
期末試験が終わった2月末から3月はじめに、河口湖の温泉付き宿泊施設で1泊2日のセミナー合宿があります。学生企画あり、教員のプレゼンありの盛りだくさんな内容で、夜を徹しての議論が行われてます。学生同士、あるいは日頃は少し距離のある(?)教員と交流するよい機会にもなっています。
研究医の養成に力を入れている東日本の11大学が中心となって、毎年8月に合同リトリート(合宿)が学生による主体的な運営により開催されています。研究医として活躍している教員や、これから研究医をめざす仲間たちと大学を越えて交流する場です。過去に参加した学生は、このリトリートにより大きな刺激を受け、高いモチベーションをもって研究に取り組むようになっています。
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