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医学部長挨拶

平田医学部長

山梨大学医学域長 平田 修司

 

 2021 4 1 日より本学の医学部長を務めている平田です。2020 年春からの COVID-19 (新型コロナウイルス感染症) の拡大では、皆様、様々な不都合やご心配を抱かれているものと存じます。これまで、マスクをして密を避ける等の個人的な対策に加えて、緊急事態宣言、飲食店等の時短営業、や、多人数の集まるイベントの中止や学校の休校等々、実にさまざまな国レベルの対応が行われてきました。しかしながら、これらの対策によっても COVID-19 の収束は見通せず、高齢者や合併症を有する方々への感染が危惧されるとともに、社会的には経済的な影響も無視することができない状況になっています。

 さて、こうした中で、医学を志している医学生はどうあるべきでしょうか。感染から逃れるために外出せず、講義はすべて遠隔で聴講し、必要な範囲で最低限の実習を行って、単位を取得して卒業し、医師免許を取得することが「医学を志した」者が取るべき道なのでしょうか。

 前述した感染拡大予防の国レベルの施策は、あまり明確なエビデンスがないものが少なくありません。世界的にいろいろな施策が行われているのですから、確固たるエビデンスを見出して世界に発信すべきではないでしょうか。また、今後、ワクチン接種が進んだ際にはどのような感染予防策が適切なのか、についての知見は現段階では何もありません。さらには、遺伝子変異が生じやすい RNA ウイルスに対して、どのように (変異ウイルスに対するワクチンを作出すべきなのか、変異により強毒化したウイルスがあればそれを選択的に「退治」できないのか) 対応すべきか。感染症が完全に収束しなくても、この COVID-19 に対する特効的な治療法・対処法はないのか。これらのように、医学の立場からは迅速に解決すべき課題が山積されています。

 私は、COVID-19 の収束が見通せない現在の状況の中で、上記のような研究に積極的に起ち上がる医学研究者が、世界的に熱望されていると思っています。本学のライフサイエンスコースでは、医学生時代から医学研究に触れ、実体験し、その考え方を学ぶことができます。私は、現在の医学生の皆さんに上記のような研究をしていただきたい訳ではありません。今後、COVID-19 が収束しても、また、何年か後には、同様の新たな疾病が登場するでしょう。私は、現在の医学生の皆さんがライフサイエンスコースで学ぶことにより、そうし将来の「一大事」の状況において、それらに対する有効な対策を見出すことができる医学研究者になることを期待しています。

 

 

 

 

医学界のニューノーマル

ライフサイエンスコース委員長 

基礎医学系長   小泉 修一

 新型コロナウィルス感染症拡大により、世の中が大きく変わってしまいました。このような時代に医学部に入学した皆さん、在学中の皆さんは、これまでとは大きく異なるニューノーマルに対して多くのストレスと不安を抱えながら学生生活を送っていると思います。一方で皆さんは、これまでの日常では気づかなかったこと、例えば自然の驚異、医学や科学の非力さ、さらに医学の大切さ等々に、気づくことが出来ました。病に苦しむ目の前の患者さんを直接救うことを目的に入学してきた方がほとんどと思います。しかし、今皆さんは、新型コロナウィルスの実態を明らかにすること、今後も現れるであろう未知のウィルス・細菌に備えること、さらに原因がよく解らない疾患の病態解明・治療法を開発すること、の重要性も強く感じているのではないでしょうか。それらを実現するのが「研究」です。山梨大学医学部には、学部生のうちから研究に参加できる「ライフサイエンスコース」という歴史あるプログラムがあります。

 研究と聞いてもぴんと来ない方も多いと思いますが、iPS細胞を発見した山中伸弥先生、イベルメクチン発見により何億人もの人を救った大村智先生、免疫チェックポイント阻害因子発見によりガン免疫療法を開発した本庶佑先生等のノーベル賞受賞者、さらにペスト菌を発見した北里柴三郎先生、黄熱病を見つけた野口英世先生等々を思い出していただくと、少し想像できるかと思います。彼らによって、これまでの医学が大きく変わりました。私はそんな大それたことは・・・と思うかもしれません。発見の大小は関係ありません。そのときはわからなくても、後世になって、大発見だった・大発見の基礎になる成果だった、と解る例は沢山あります。さらに言うと、医学はこれまでの大小併せた研究成果の積み重ねであり、上述したノーベル賞研究者の研究成果も、先人による沢山の研究成果に支えられているのです。このような、壮大な医学研究の歴史に参加できることも、研究の醍醐味かもしれません。

 さて「ライフサイエンスコース」ですが、先ずは気になる研究室をいくつか「訪問」し、またそこで一定期間「研究体験」してください。いくつかの研究室を体験した後、しばらく腰を落ち着けて研究を行う「所属研究室」を決めて、本格的な研究を始めて下さい。主に1年生向けに説明会を開きましたが、それ以外の学年の方の参加も歓迎しています。今回の新型コロナ禍で改めて解ったと思いますが、実は未知の病原体は沢山あるし、疾患の原因、さらに身体の仕組みも、解らないことだらけなのです。研究することは無限にあります。新型コロナが切っ掛けになった、という理由も大いに結構です。是非山梨大学で「ライフサイエンスコース」に参加して、研究に触れ、研究の醍醐味を味わっていただければと思います。皆さんは、いつもと違う状況で医学部に入学・在籍することになりました。そんな皆さんだからこそ、いつもだったらやらなかったかもしれないけれどライフサイエンスコースに参加して、新しい未来を開拓する作業に一緒に取り組んでいただければと思います。学部時代に研究をすることは、医学研究のニューノーマルになるかもしれません。

 

参加希望、不明点等は、いつでも気軽に問い合わせてください。

 

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