English

医学教育学講座

Medical education

ご挨拶

 

高等教育機関である大学医学部には、同時に職業教育機関としての役割りがあります。本学医学部は「深い人間愛と広い視野を持ち、医の倫理を身に付け、科学的根拠に基づいた医学的知識、技術を備え、地域医療や国際医療に貢献できる医療人や国際的に活躍できる優れた研究者を養成する教育・研究を行います。」という理念を掲げて医学教育に取り組んでまいりました。優れた医療人を育てて社会の多様な舞台に送り出すことは、我々に課せられた社会的責務であると考えています。

 

大学医学部の教員は研究や臨床を担う各領域のプロフェッショナル集団でありますが、個々の教員が医学教育における当該領域の位置づけを認識して、その専門知識や経験を学生にフィードバックするのは必ずしも容易なことではありません。本学は医学教育分野別評価による認定(いわゆる国際認証)2019年に取得しました。これを機に、さらなる医学教育改革を進めるために設置されたのが医学教育学講座です。入学から卒後に至る医学教育を俯瞰的にみて、医学部全体でまとまって理念の実現に取り組めるよう、統括、管理や調整の役割りを担ってまいります。

 

我が国の法律に定められた医学教育期間は、初期臨床研修を加えた8年間です。しかし、その後に続く臨床医や研究医としてのキャリア教育と分断できるものではありません。本学医学部附属病院には、卒前教育担当の臨床実習センター、初期研修担当の臨床研修センター、後期研修担当の専門医キャリア支援センターなどが設置されており、これらが協力して一貫した教育を行う体制が整っています。したがって、医学教育学講座の教員と臨床実習センターの教員は両者兼務の形で卒前教育にあたっています。

 

現代社会において医学や医療のニーズは日々変化しており、高齢者医療、総合診療、災害医療、地域医療のみならず国際化などにも対応する必要があります。また、今後求められるバイオインフォマティクスや医療におけるAI活用などもカリキュラムに取り入れる必要があります。一方、AIが苦手な領域には医師(人間)として介在できるようにしなければなりません。そのために多様性の理解、相互理解など、チーム医療の実践につながるプロフェッショナリズム教育も強化してまいります。その結果として本学医学部の校風が培われていくならば、まさに欣幸の至りであろうと考えております。今後ともご指導賜りますよう、どうぞよろしくお願い申し上げます。

 

 Shoji Suzuki

      鈴木 章司 | 山梨大学大学院総合研究部 医学教育講座 教授(特任)

         山梨大学医学部附属病院 臨床実習センター センター長

 

山梨県甲府市出身、1959年生まれ

教員情報詳細 

 

専門

医学教育、心臓血管外科、医療安全管理、災害医療

 

学歴

1986年 山形大学医学部医学科 卒業

1990年 山梨医科大学大学院博士課程 終了(医学博士)

 

診療・教育に関する資格等

日本外科学会指導医、専門医

心臓血管外科専門医認定機構修練指導者、心臓血管外科専門医

日本胸部外科学会認定医

日本脈管学会脈管専門医

医療安全管理者 (厚生労働省認定研修修了)

臨床研修指導医 (厚生労働省認定研修修了)

 

経歴
鈴木章司教授の写真

山梨厚生病院外科、東京労災病院外科、山梨県立中央病院心臓血管外科などで研鑽

1998~1999

オーストラリア Paediatric Cardiac Surgical Unit, Royal Children’s Hospital, Melbourneに留学(Chief clinical fellow)

以後、山梨大学医学部第2外科に勤務し、英国などで短期研修

2009

山梨大学大学院医学工学総合研究部 外科学講座第2教室 准教授

2015

山梨大学医学部附属病院 病院教授、医療の質・安全管理部(兼任)

2017

同上、臨床教育部(兼任)

2018

山梨大学大学院総合研究部 医学教育センター 特任教授

山梨大学医学部附属病院 学生臨床教育センター長(兼任)

2019

山梨大学大学院総合研究部 医学教育学講座 特任教授

山梨大学医学部附属病院 臨床実習センター長(兼任)

所属学会

日本医学教育学会、日本シミュレーション医療教育学会、日本外科学会、日本胸部外科学会、日本心臓血管外科学会 (国際会員)、日本血管外科学会 、日本小児外科学会、日本循環器学会、日本小児循環器学会 (評議員、医療安全委員会委員)、日本脈管学会、医療の質・安全学会、The Asian Society for Cardiovascular and Thoracic Surgery、他

社会活動

山梨県災害医療コーディネーター

国立大学附属病院災害管理技能者 (UDME)

山梨県医療事故調査支援団体等連絡協議会委員

 

 

 

 

 

 Kenichi Kawabata

       川端 健一 | 山梨大学大学院総合研究部 医学教育講座 病院准教授

          山梨大学医学部附属病院 臨床実習センター 副センター長

          同上 シミュレーションセンター 副センター

群馬県高崎市出身、1964年生まれ

教員情報詳細 

 

学歴

1986年 山梨医科大学医学部医学科 卒業

1990年 山梨医科大学大学院博士課程 修了(医学博士)

 

経歴

1993

山梨医科大学医学部内科学第2教室入局

1997

カナダ マニトバ州立大学 セント・ボニファス総合病院心血管研究センター研究員

2001

山梨医科大学医員(内科学講座第2教室)

2002

同上、助手

2007

山梨大学助教(内科学講座第2教室)

2008

山梨大学大学院総合研究部臨床医学系 附属病院第2内科 講師

山梨大学医学部附属病院 第2内科 教育医長

2019

山梨大学医学部附属病院 臨床実習センター 副センター長

2020

山梨大学大学院総合研究部医学域 特任講師

山梨大学医学部附属病院 病院准教授

同上、シミュレーションセンター 副センター長

所属学会

日本内科学会(総合内科専門医、指導医、JMECCインストラクター)、日本循環器学会(循環器専門医)、日本医学教育学会

医学教育分野別評価

 

山梨大学医学部医学科では、2018年度に日本医学教育評価機構(JACME)による医学教育分野別評価を受審した結果、国際基準に適合していることが認定されました。

 

医学教育分野別評価について

医学教育分野別評価 認定証

お問い合わせ

 

事務担当:加藤

住  所:〒409-3898 山梨県中央市下河東1110番地

電話番号:(代表)055-273-1111

Eメール:akanek[at]yamanashi.ac.jp

※[at]を@に置き換えてください。

 

このページについて問い合わせる

    お名前 (必須)
    メールアドレス (必須)
    お問い合せ内容

    内容を確認してチェックボックスをクリックしてください。