授業科目 | 概要 | 担当教員 |
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科学者倫理 | 現代社会では国際的に通用する高い倫理性とリスクに対する適切な対応が求められている。本講義では、高度専門職業人として求められる職業的倫理を涵養するために技術者・研究者倫理、生命倫理、環境倫理等について講義する。過去に科学者倫理を問われた国内外の事例を紹介するとともに、適切な研究データの取扱い方、実験ノートの重要性、科学論文作成上の注意点等の研究不正防止に関わる具体的事項について説明をする。 | |
キャリア マネジメント |
大学院修了後の進路を確かなものとするための「考え方」を涵養し、産業界や地域社会において高度専門職業人として活躍するために必要な人間力を育成する。自身の将来を考えさせるキャリアデザインにとどまらず、周囲と協調して仕事を行ってゆく上で必要となる、ワーク・ライフバランスやハラスメント防止に関する知識など、人的マネジメントや組織マネジメントについても理解を深める。講義はオムニバス形式とするが、主体的に参加させるために、通常の講義と双方向型の演習形式を組み合わせる。 | |
サイエンス コミュニケーション |
専門家ではない人々に対して、科学の重要性や、研究の成果を正しく伝えることの重要性が高まっている。本講義では、高度専門職業人としての表現能力・交渉能力を磨き、国際的な通用性と信頼性を向上させるため、コミュニケーションの方法論について学修する。受講者には自分の研究内容を他者に伝えるためのプレゼンテーションを課し、その内容を相互に評価しあうことで、コミュニケーション能力を養うトレーニングを行う。英語による口頭発表、及び論文の作成法についても講義する。 | 中尾 篤人 |
看護保健統計論 | 看護事象について、統計的手法を用いて明らかにする研究手法を修得させる。看護事象の多くは通常複雑な要因が絡み合ったものであり、数理的手法によって、これらの事象を概念化したり、理論化することが可能となるので、看護事象の解明のための研究方法として有用と考えられる。この場合、扱う変数は単変量であることは少なく、多くの場合多変量である。従って、データの収集法から始まり分析に至る一連の過程について、基本統計学、多変量解析などの手法を教授する。さらに、これを実際に応用できるように、自ら収集したデータを用いてEXCEL、JMP IN、HALBAU7などの代表的統計ソフトを用いて演習する。 | |
看護環境論 | 看護対象者、看護職の身体及び精神的状態は、様々な環境によって左右され、看護実践に際して環境的因子を十分に配慮する必要がある。そこで、最近話題になっている環境問題を取り上げ、看護との関わりを教授する。 | |
看護教育論 | 看護学教育の問題と課題を多面的に分析し、将来への展望を論ずる。看護学の基礎教育は動機づけ理論、継続教育ではキャリアマネージメントと関連づけて思考し、学習者にとって有効な看護学教育について考究する。 | |
看護研究方法論 | 多様な看護事象を解明し、看護実践に有用な理論の構築を促進するための研究方法を習得する。本講義では、専門知識と技術の向上をめざす研究過程についての理解を深めるとともに、周辺学問領域で活用されている研究手法の看護学への応用について修得する。 | 浅川 和美 |
看護倫理学特論 | 近年、臓器移植、安楽死、遺伝子診断、生殖補助医療、虐待などの問題に直面する看護職には、対象者の利益と権利の擁護といった理念に基づいた倫理的判断が求められている。本講義では、看護倫理に関する基本的知識を習得するとともに、具体的な臨床・臨地場面で生ずる倫理的問題を分析し対処方法を学ぶことで、看護実践に活かせる倫理の考え方を身につけることを目標とする。 | |
看護実践方法論 | 現状の看護実践を改善し、質の良い看護サービス提供のためのコンサルテーションについて、コンサルテーションの概念、コンサルタントの役割、コンサルテーションの過程について学習し、事例を通してコンサルテーションの実際についての理解を深める。 | |
看護管理学特論 | 保健医療福祉サービスにおける質の高い看護サービスを効果的・効率的に提供していくために求められる看護管理の理論と実践を学ぶとともに、看護管理に関する病院運営・経営と情報システムおよび法律・制度や看護政策についての理解を深める。 | |
基礎看護学特論 |
看護実践の基礎となる援助技術について、生理学、人間工学、感染制御など他の学問領域も参考にしながら学習し、科学的思考に基づいた技術の根拠について追及する。 対象者のQOLを高める方策を検討しながら支援の在り方を学ぶ。 |
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基礎看護学演習 | 看護研究の基礎能力を身につけることを主眼とする。そのため各種の看護系論文をクリティークしながら講読する。学生は自分が選択したテーマに合った論文を提示し、内容の紹介、その後論文を批評する。 | |
基礎看護学特別研究A | 基礎看護学特論および演習等での学習成果を踏まえて、看護理論、患者教育、看護実践に資する看護技術や教育方法等に関する課題、さらに、感染者に対するケアの方法や院内感染対策に関する課題について、科学的な方法を取り入れた研究計画を立てる。 | |
基礎看護学特別研究B | 基礎看護学特別研究Aでの成果を踏まえて、看護理論、患者教育、看護実践に資する看護技術や教育方法等に関する課題、さらに、感染者に対するケアの方法や院内感染対策に関する課題について、科学的な方法を取り入れた研究計画をもとに研究を実施し、修士論文を作成する。 | |
臨床看護学特論 |
成人期の慢性・急性疾患を有する事例を用いて、患者の日常抱える問題を生活面から分析し、予防、治療、回復過程における有効な専門的援助技術と指導方法について修得する。 事例が抱える問題を予防、治療、回復過程に沿って、看護の視点で科学的に分析し、事例の生活管理能力向上に直結する指導方法を、理論と実践の両面から修得する。内外の文献を用いて質の高い臨床看護について考究する。 |
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臨床看護学演習 |
慢性・急性疾患患者の問題を多面的に分析し、指導から生活力向上に向けての看護方法を理論と実践の視点で思考し、臨床看護の質の向上に役立つ、科学的でかつ専門的な看護技術の開発に関する研究方法について、内外の文献を活用してセミナー形式で検討する。 慢性・急性疾患患者の生活管理を阻害する因子を看護の視点で分析し、臨床看護の質の向上に役立つ科学的でかつ専門的な援助・指導技術の開発に関する研究方法について文献を用いて討議する。 臨床看護師の実践能力の向上等について、科学的でかつ専門的な知識を用いて、看護師の質の向上の研究方法について文献を用いて討議する。 |
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臨床看護学特別研究A | 臨床看護学特論、演習を踏まえて、慢性・急性疾患患者の回復過程における生活管理能力向上のための、専門的援助技術の提供、専門的指導技術の開発、支援体制作りに関する看護方法ならびに臨床看護師の実践力・認識の向上のための研究計画を立案する。 | |
臨床看護学特別研究B | 慢性・急性疾患患者の回復過程における生活管理能力向上のための、専門的援助技術の提供,専門的指導技術の開発,支援体制作りに関する看護方法ならびに臨床看護師の実践力・認識の向上のための研究計画に沿って、質問紙法や面接調査法を用いて研究し、論文を完成させる。 | |
地域看護学特論 | 難治性精神疾患に対する診断、治療を最適化するための研究 | |
地域看護学演習 | 癌免疫療法の基礎研究、HIV・ヘルペスウイルスの感染メカニズムの解析 | |
地域看護学特別研究A | サイトカイン制御による炎症性腸疾患の新規治療、癌ワクチンと免疫賦活による食道癌治療、低酸素状態の改善による膵臓癌治療、虚血再還流時の肝障害発生秩序の解明とその防御法の確立、トリプルンネガティブ乳癌の新規治療法の開発 癌患者の血液を用いた液体生検 | |
地域看護学特別研究B | 虚血性心疾患・心臓弁膜症・大動脈疾患・先天性心疾患・手足の血管病の外科治療、肺・縦隔疾患の外科治療、小児疾患の外科治療 | |
高齢者看護学特論 | 加齢現象と高齢者の健康問題の特性に関する知識、および保健医療福祉施設における健康問題をもつ高齢者とその家族に対する看護実践に求められる包括的な知識の修得をめざし、合わせて看護師の多様な役割について認識を深める。 | |
高齢者看護学演習 | 高齢者と家族を支援する保健医療福祉サービスにおける看護の専門性を探求し、看護の実践・相談・教育に求められる基礎能力を修得する。 | 谷口 珠実 |
高齢者看護学特別研究A | 研究を実施するための調整をはかり、円滑に研究を実施する。 | |
高齢者看護学特別研究B | 研究計画に沿った研究実施後のデータ分析と論文作成。 | |
精神看護学特論 |
精神疾患患者、メンタルヘルスの問題を抱える人とその家族を理解するために必要な知識、求められる看護実践について修得する。 精神疾患患者と家族の支援、心の健康づくりのための実践、精神保健福祉看護における課題と展望について考察するとともに、援助技法の理論的背景についての理解を深める。 |
坂井 郁恵 |
精神看護学演習 | 国内外の先行研究の検討を通して、精神疾患患者、メンタルヘルスの問題を抱える人と家族に対する看護実践について研究する。そして、当該領域における現状と課題を整理し、自身の研究テーマと研究方法を具体化する。 | |
精神看護学特別研究A | 精神看護学特論および演習を踏まえて、精神看護学領域における実践の質の向上のために必要な研究課題を見出し、適切な手法を用いた研究を行い、論文を作成する。 | |
精神看護学特別研究B | 精神看護学特論と演習を踏まえて、精神保健看護学領域における実践の質向上のために必要な研究課題を見出し、適切な手法を用いた研究を行い、論文を作成する。 | |
感染看護学特論 | 感染症をひきおこす微生物と宿主の免疫についての基礎的な知識を学び、種々の病原体の性状、感染症の発生要因、感染防止対策、無菌法、感染症者や易感染者への看護について教授する。 | 田辺 文憲 |
感染看護学演習 | 感染症をひきおこす微生物と宿主の免疫についての基礎的な知識に関する事項について、演習や文献講読を通し、国内外の現状及び課題を知り、自らの研究に繋げることを目指す。 | |
感染看護学特別研究A | 院内感染防止対策、感染症者へのケア、新興・再興感染症の発生に対する対応、および地域における看護活動から課題を自ら見出し、適切に研究計画を立案できる。 | |
感染看護学特別研究B | 院内感染防止対策、感染症者へのケア、新興・再興感染症の発生に対する対応、および地域における看護活動から課題について感染看護学特別研究Aの授業で作成した研究計画を実施し、適切なデータ収集や分析を行い、修士論文を作成する。 | |
産業保健看護学特論 | 労働現場での保健活動の要として期待されている産業看護職が、労働者と共同で産業保健活動を行うための幅広い知識を得ることを目標とする。産業保健・看護活動の実践には、健康問題を捉えるだけでなく、職場の環境、作業の内容、労働者と事業者の関係さらには社会の状況なども多面的に考える能力が必要となるため、産業保健に関係する保健学・公衆衛生学、医学、看護学、心理学、経営学を総合的に学ぶ。 | |
産業保健看護学演習 | 労働現場に潜在する健康問題について精査し客観的な指標として示すことができるようになることを目標として、論文・資料の検討、討議を行い、テーマ毎にプレゼンテーションを行う。さらにそれらを基に、職場での実施を想定した健康教育の計画、実施、評価を行う。 | |
産業保健看護学 特別研究A |
特論、演習を基に、労働現場に潜在する健康問題について幅広い視野で研究を行い、修士論文を作成する。 | |
産業保健看護学 特別研究B |
特論、演習を基に、労働現場に潜在する健康問題について幅広い視野で研究を行い、修士論文を作成する。 | |
排泄看護学特論 | 排泄障害をもつ対象者を理解し、排泄障害による問題や課題のある対象者に対する排泄看護について学ぶ。ストーマ・排泄リハビリテーション看護を発展させるための基礎的能力を習得する。 | |
排泄看護学演習 |
特別研究テーマで扱う特定の排泄障害領域と排泄看護に関連する諸因子について、事例報告、研究報告を参考にしながら演習する。 |
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排泄看護学特別研究A |
研究を実施するための調整をはかり、円滑に研究を実施する。 | |
排泄看護学特別研究B | 研究計画に沿った研究実施後のデータ分析と論文作成。 | |
国際看護学特論 | 国際看護に関わる基礎概念を学ぶ。また、国際保健や国際看護が取組む様々な健康課題とその対決のための諸活動・研究事例を検討し、国際看護の現状と課題を理解する。 | |
国際看護学演習 |
世界の、特に発展途上国の様々な健康課題の解決のために、看護が求められていることは何かを、国際看護に関わる事例報告や研究報告、様々なデータを検討し、考察する。 | |
国際看護学特別研究A |
主として発展途上国の人々が直面する様々な健康課題を解決するために、看護が貢献しうる様々な可能性の一つとして、各自の研究を実施しするための研究計画を作成する。 | |
国際看護学特別研究B | 特別研究Aで作成した研究計画に基づき調査を実施し、修士論文を作成する。可能であれば発展途上国のフィールド調査を実施することを期待する。 | |
母性看護学特論 | 親になる過程に焦点をあて、この過程の中で生じる心身の変化、倫理的課題、取り巻く社会状況と医療システムにおける看護・助産の役割について、科学的エビデンスに基づいて探求する能力を養う。 | |
母性看護学演習 |
母性看護・助産学、あるいは遺伝看護学領域における効果的な支援方法や改善につながる理論や実践方法について探求する。 | |
母性看護学特別研究A |
母性看護・助産学あるいは遺伝看護学における特定の研究課題を探求し、研究計画に基づき、看護学に貢献する修士論文を作成する。 | |
母性看護学特別研究B | 母性看護・助産学あるいは遺伝看護学における特定の研究課題を探求し、研究計画に基づき、看護学に貢献する修士論文を作成する。 | |
小児看護学特論 | 子どもの成長・発達、子どもと家族の相互作用に関する諸理論を学修し、看護の対象者の理解を深める。また、現代の家庭、社会環境の変化、医療技術の進歩に伴った看護上の諸問題について探求する。 | |
小児看護学演習 |
関心のある先行研究の検討を行い、子どもと家族への看護上の課題を見出し、発表や討論を通して課題解決の方法を探求する。それを基に研究課題を明確にし、研究課題に取り組むための研究方法を具体化する。 | |
小児看護学特別研究A |
小児看護学特論および演習での学びを踏まえ、修士論文の作成を通して、小児看護の専門性を育成する。 | 阿久澤 智恵子 |
小児看護学特別研究B | 小児看護学特論および演習での学びを踏まえ、修士論文の作成を通して、小児看護の専門性を育成する。 |
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