山梨大学・臨床検査医学講座のページ

はじめに

 当講座は1991年4月に前任の久米章司教授(1991年4月〜1997年3月在任)により山梨医科大学医学部臨床検査医学講座として開講されました。その後山梨大学との統合により、“山梨大学大学院医学工学総合研究部・臨床検査医学講座”を経て、2015年4月より“山梨大学大学院総合研究部・医学域・臨床医学系・臨床検査医学講座”となりました。臨床検査医学を専門とする臨床系講座ではありますが、当初より血栓止血分野、特に血小板血栓形成メカニズムの解明をテーマとした基礎研究を精力的に行ってまいりました。特に血小板が活性化される際に惹起される血小板シグナル伝達分子の蛋白質チロシンリン酸化現象や細胞内カルシウム濃度の変化に関する研究は得意としています。2代目である前・尾崎由基男教授の下でも基礎研究を積極的に推進し、現在当講座の研究テーマの柱の一つになっているCLEC-2という新規血小板活性化受容体を発見することができました。2016年1月1日には、井上克枝教授による新体制に移行し、研究内容は、より臨床応用を意識したものも増えて参りました。しかしながら、基礎研究に対するスタンスは変わることなくこの伝統の維持発展のため今日もスタッフの奮闘は続きます。

 このホームページでは、そんな当講座の研究・教育活動についてご紹介致しております。

最近のTopics
☆ 大竹志門助教が第41回日本血栓止血学会学術集会において一般演題優秀賞を受賞

令和元年6月20日(木)から22日(土)三重県総合文化センターにて開催された日本血栓止血学会学術集会において、大竹志門 医学部臨床検査医学講座助教が一般演題優秀賞を受賞しました。タイトルは、「血小板・巨核球上のC型レクチン様受容体(CLEC-2)が,赤血球造血に及ぼす役割」です。
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☆ International Society on Thrombosis and Haemostasis, ISTH2019(in メルボルン)

2019年7月5日から10日までの6日間、メルボルン(オーストラリア)で開催されたInternational Society on Thrombosis and Haemostasis, ISTH 2019に参加しました。井上教授によるState of the Artの講演他、白井助教、大竹助教がそれぞれ口演1題、築地助教がポスター1題を発表しました。助教3名全員が優秀な若手の演題に与えられるEarly Career Grantを獲得しました。
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☆ 第41回日本血栓止血学会学術集会(in 三重)

2019年6月20日から22日の3日間、三重県津市で開催された第41回日本血栓止血学会学術集会に参加しました。井上教授による教育講演のほか、白井、大竹、築地の助教3名が一般演題として口演2題、ポスター2題を発表しました。築地助教は学術奨励賞(基礎)に選出され、大竹助教は一般演題優秀賞に選出されました。
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☆ 築地長治助教が第41回日本血栓止血学会学術集会において学術奨励賞を受賞

2019年6月20日~22日に開催された第41回日本血栓止血学会学術集会において、昨年9月にBlood誌に受理された当講座築地長治助教による血小板と肺発生に関する研究論文”Platelets play an essential role in lung development through Clec-2/podoplanin interaction”が学術奨励賞(基礎)に選出されました。
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☆ 築地長治助教が山梨大学医学会より平成30年度若手研究者賞を受賞

築地長治助教が、山梨大学医学会より平成30年度山梨大学医学会若手研究者賞を受賞し、令和元年5月22日に行われた平成30年度山梨大学医学会総会において、受賞記念講演を行いました。
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☆ 論文がBlood誌のエディトリアルに取り上げられ、掲載号の表紙を飾りました

今年5月にBlood誌に受理された当講座 井上克枝教授のグループによる血小板と肺発生に関する研究(筆頭著者:築地長治)が、新規性の高さを評価され、論文掲載号のBlood Commentaries(エディトリアル)で紹介されました。さらに表紙にも採用されました。
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☆ 論文がアクセプトされました

平成30年8月14日、当講座築地長治先生、佐々木知幸先生、白井俊光先生と群馬パース大学長田誠先生が筆頭著者の論文”Cobalt-hematoporphyrin inhibits CLEC-2–podoplanin interaction, tumor metastasis, and arterial/venous thrombosis in mice”がBlood誌のオープンアクセスジャーナルBlood Advancesにアクセプトされました。当講座がこれまでその病態生理学的作用を追ってきた血小板活性化受容体CLEC-2の阻害物質の発見及びその作用に関する論文です。コバルトを配位したポルフィリンの一種ヘマトポルフィリンがCLEC-2とリガンドpodoplaninの結合を特異的に阻害し、CLEC-2/podoplanin依存性のがん細胞の転移や血栓形成を抑制することを発見しました。

☆ 築地長治助教が第42回日本リンパ学会総会において日本リンパ学会奨励賞-西賞-受賞

平成30年6月22日(金)~23日(土)アートホテル弘前シティにて開催された第42回日本リンパ学会総会において、築地長治助教が日本リンパ学会奨励賞-西賞-を受賞しました。応募者の中から特に優秀な3つの演題として選出され、表彰されました。
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☆ 論文がアクセプトされました。

2018年5月22日(火)築地長治先生筆頭著者の論文"Platelets play an essential role in murine lung development through Clec-2/podoplanin interaction."がBlood に受理されました。血小板のCLEC-2とリンパ管内皮細胞のPodoplaninの相互作用によって活性化された血小板より放出されたTGF-β1が胎生期肺発生に必須であることを明らかにしました。
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☆ 論文がアクセプトされました。

2018年2月7日(水)佐々木知幸先生筆頭著者の論文"Functional characterization of recombinant snake venom rhodocytin: rhodocytin mutant blocks CLEC-2/podoplanin-dependent platelet aggregation and lung metastasis."がJournal of Thrombosis and Haemostasis に受理されました。CLEC-2に結合し血小板を活性化する蛇毒ロドサイチンの遺伝子組換え体の作製に成功し,さらにその変異体がCLEC-2依存性の血小板凝集そして癌細胞の転移を抑制することを示しました。
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☆ 築地長治助教が第39回日本血栓止血学会学術集会において優秀ポスター賞受賞

平成29年6月8日(木)~10日(土)名古屋国際会議場にて開催された第39回日本血栓止血学会学術集会において、築地長治助教が優秀ポスター賞を受賞しました。
全てのポスター発表の中から、特に優秀な5つの演題が選出され、表彰されました。
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☆ 井上克枝教授が日本血栓止血学会において、Utako Awardを受賞

井上克枝教授が、日本血栓止血学会よりUtako Awardを受賞し、平成29年6月8日(木)~10日(土)名古屋国際会議場にて開催された第39回日本血栓止血学会学術集会において、記念講演を行いました。
血栓止血学に多大な貢献をされた岡本彰祐先生、岡本歌子先生のご厚意により、人類の幸福に寄与しうる研究者を対象とするShosuke Award、および女性研究者を対象とするUtako Awardが開設され、その栄えある第1回受賞者に選出されました。
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☆ 井上克枝教授がソロプチミスト日本財団女性研究者賞を受賞

井上克枝教授が、公益財団法人ソロプチミスト日本財団の平成28年女性研究者賞を受賞し、平成28年11月8日(火)に宮崎県宮崎市において表彰式が行われました。この賞は、各ソロプチミスト支部より推薦された個人の中から全国で1名のみに贈られるもので、将来性のある研究をしている有能な女性に対し、さらなる躍進への足掛かりとなる機会を与えることを目的としています。井上教授は国際ソロプチミスト山梨の菅沼英子会長より推薦を受けました。
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☆ CA制度活用

山梨大学 男女共同参画推進室のキャリアアシスタント(CA)制度を利用し、生命環境学部4年の森山一葉さんが赴任されました。
現在子育て中である井上教授の研究をサポートしてくれます。

☆ 大学院生が仲間入り

2016年4月より、大竹志門先生が当講座に加わり、大学院生として研究を始めました。

☆ 論文がBlood誌のエディトリアルに取り上げられ、掲載号の表紙を飾りました

今年1月にBlood誌に受理された当講座 井上克枝教授のグループによる研究がその新規性の高さを評価され、論文掲載号のInside Blood Commentaries(エディトリアル)で紹介され、さらに表紙に採用されました。
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☆ 論文がアクセプトされました

2016年1月17日、昨年当講座研究員を退職された、現・名古屋大学大学院医学系研究科・助教の田村彰吾先生が筆頭著者の論文"Podoplanin-positive periarteriolar stromal cells promote megakaryocyte growth and proplatelet formation in mice by CLEC-2"がBlood誌にアクセプトされました。骨髄中にはCLEC-2のリガンドPodoplaninを発現する間質細胞(BM FRC-like cells)が細動脈近傍に存在します。このBM FRC-like cellsが巨核球のCLEC-2と相互作用して、巨核球の増殖や分化を調節していることを示しました。

☆ 井上 克枝 先生が当講座教授に着任されました

当講座准教授として先頭に立って研究、診療、教育に対して精力的に取り組まれてきた井上克枝先生が、2016年1月1日付で当講座の教授に着任されました。「検査部、輸血部、講座が一丸となって」診療、研究、教育をさらに充実させることを目標に掲げられました。

 ☆ 研究員・田村彰吾さんが名古屋大学大学院医学系研究科・助教に着任されました

2015年10月1日付けで当講座研究員を退職され、名古屋大学大学院医学系研究科・助教に着任されました。今後も巨核球・血小板の研究を続けられるとのことで、講座一同益々のご活躍をお祈りしております。

 ☆ 論文がアクセプトされました

2015年9月17日(木)井上修先生筆頭著者の論文"Vascular Smooth Muscle Cells Stimulate Platelets and Facilitate Thrombus Formation through Platelet CLEC-2: Implications in Atherothrombosis"がPLOS ONEに受理されました。動脈平滑筋細胞にCLEC-2の新たなリガンドを発見し、それが血栓形成に寄与していることを示しました。

 ☆ 検査説明・相談ができる臨床検査技師育成講習会

2015年7月20日(日)山梨病院にて開催された「検査説明・相談ができる臨床検査技師育成講習会」で井上克枝准教授が R-CPC を行いました

 ☆ 第35回甲信血液血管セミナーが開催されました

2015年7月18日に山梨県のセレス甲府アピオに於いて第35回甲信血液血管セミナーが開催されました。井上克枝准教授の幹事のもと、自治医科大学生化学講座の大森司准教授に「抗血栓療法の功罪」と題しまして凝固系の基礎から最新の抗血栓療法の動向について特別講演をして頂きました。また、助手で大学院生の白井俊光さんが血小板活性化受容体CLEC-2のポドプラニン発現癌細胞に対する役割について口頭発表しました。

 ☆ 第16回日本検査血液学会学術集会

2015年7月11日に名古屋国際会議場で開催された第16回日本検査血液学会学術集会で、佐藤金夫助教(演題名:プロスタグランジンE1存在下での全血による抗血小板薬シロスタゾールの薬効評価法)と田村彰吾博士研究員(演題名:CLEC-2/PDPN axisを介した巨核球造血微小環境)が口頭発表を行いました。

 ☆ 血小板活性化受容体 CLEC-2 の血栓止血、癌転移、リンパ管新生における役割

2015年7月1日に、日本大学附属板橋病院 で行われたさくら造血細胞セミナーで井上克枝准教授が特別講演を行いました。


 ☆ 国際血栓止血学会2015に参加しました。

2015年6月20-25日にカナダのトロントに於いて国際血栓止血学会が開催されました。当講座からは口頭発表3題 (築地長治助教, 田村彰吾さん, 白井俊光さん)とポスター発表4題 (井上克枝准教授, 佐藤金夫助教, 佐々木知幸特任助教, 田村彰吾さん)が採択されました。

さらに助教の築地長治さんは肺発生における血小板の関与についての基礎研究が評価され、Young investigator awardを受賞しました。

 ☆ Roles of platelet Clec-2 within and beyond clotting

2015年6月10日に、Keystone CO. で行われたFACEB research conference で井上克枝准教授が招待講演を行いました。

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 ☆ 第37回日本血栓止血学会学術集会 in 山梨

第37回日本血栓止血学会学術集会(会期:2015年5月21日~23日,会長:尾崎由基男教授)を,本講座が主催しました.
「血栓止血学の新たな流れ」と題して開催された本会は、多数の発表と活発な議論が交わされ、大変充実した会となりました。
本会において,会長シンポジウム1題と一般演題7題(全て口頭発表)を発表しました.

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 ☆ 風間文智さんが「日臨技学術奨励賞 最優秀演題賞」を受賞

山梨大学医学部附属病院検査部臨床検査技師で当講座社会人大学院生4年生の風間文智さんが日臨技学術奨励賞 最優秀演題賞を受賞し、2015年5月16~17日に福岡で開催された第64回日本医学検査学会式典において、表彰されました。

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☆ 築地長治さんが第55回日本呼吸器学会 サテライトミーティングにて口演

当講座助教の築地長治さんが2015年4月16日に東京国際フォーラムで行われた第55回日本呼吸器学会学術講演会の「細胞・分子生物学学術部会サテライトミーティング-呼吸器基礎研究を加速させるための若手研究会議-」で発表しました。
発表内容は「肺胞形成における血小板の役割-beyond clottingな血小板機能-」です。国内外の呼吸器発生・再生研究最前線の若手6名による発表会で質問・議論が飛び交う活発な会でした。

 ☆ 最先端次世代研究開発プログラムの総合評価

2015年4月10日 井上克枝准教授が平成23年2月~平成26年3月まで14,600千円の助成をいただいた、最先端次世代研究開発プログラムの総合評価が発表されました。「特に優れた成果が得られている」との評価を頂きました。

 ☆ Principal Editor

2015年2月6日 井上克枝准教授が Platelets誌の Principal Editor になりました。

 ☆ 田村彰吾さんがBest Poster Awardを受賞

田村彰吾博士研究員(日本学術振興会特別研究員PD)が2015年1月12~13日につくば国際会議場(茨城県つくば市)で開催されたJoint International Symposium on TGF‐beta Family and Cancer Signal Network in Tumor Microenvironmentにおいて、65題のポスターの中から、Best Poster Awardを受賞しました。

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 ☆ お客様

2014年11月25日に、Thrombosis ResearchのEditor-in-chief、 Dr. Sandsetさんが当講座にいらっしゃいました。

 ☆ 留学生が加わりました。

2014年11月10日より海外特別研究員(欧米短期)として当講座に加わって頂きました。

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