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大学時代の部活での経験が医者になった今、とても役立っています

堀内 忠一さん

1988年 医学科卒業

市立甲府病院 整形外科 科長

整形外科は、骨、関節、筋肉、神経などの人体の運動器官を対象に診療を行っています。僕の専門は人工関節で、傷んだ関節を人工のものに取り換える手術を主に行っています。

 医者になって最初の頃は拘束時間が長く、自分の時間がなかなか持てないというのが少し辛いかもしれません。そして、これが一番大変なのですが、責任が重いということ。医者は自分が行ったことすべてに責任をとらなくてはなりません。しかし、大変なことばかりではなく、喜びの多い仕事でもあると思います。幸い、整形外科の患者さんは手術をし、リハビリをしてほとんどの方が良くなって退院していきますので、患者さんが回復していく様子をみるのは、医者にとってとてもうれしいことです。満面の笑みの患者さんが、感謝の言葉を贈ってくださったときなど、医者冥利に尽きると思います。

 毎日の診療では、患者さんになんでも言っていただける医者でありたいと心がけています。患者さんは、医者にはなかなか率直に自分の気持ちを言い出しにくいこともありますが、同じ病気でも、人によって年齢によって考え方は違いますから、その人が望んでいることをよく把握して対応しないと、良い治療はできません。

 僕は、大学時代、バレー部に入っていて、よく部活の先輩に試験の傾向や先生方の情報を教えてもらいました。当時の仲間とは、今でも交流がありますが、あの部活動での経験が、現在の人間関係を築くうえでとても役にたっていると思います。

 医者は、患者さんと向き合い、看護師さんをはじめとする医療スッタフと連携して治療にあたるわけですから、コミュニケーション能力を身につけていることが非常に大切です。それに外科系は特に体が資本ともいわれます。学生時代には、運動部などで体を鍛えておくのもいいのではないでしょうか。

(執筆時 2010年)


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