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第127回日本解剖学会総会・全国学術集会参加報告

福島瞭さん

医学部医学科 2020年入学

2022年3月27日-29日 WEB開催

127回 日本解剖学会総会・全国学術集会 参加報告

 

解剖学講座細胞生物学教室 福島瞭(医学部医学科2)

 

2022327-29(発表日:327)

オンライン開催(主催:大阪大学)

 

私は第127回日本解剖学会総会・全国学術集会に参加し、「胸腺上皮細胞の一次繊毛欠損が及ぼす末梢免疫反応への影響」という演題で口頭発表いたしました。

ライフサイエンスコースに入って1年と数ヶ月になりますが、初めての学会発表を学生セッションの中で経験することができました。この場をお借りして私に直接ご指導くださった久冨先生はじめ諸先生方に厚く御礼申し上げます。

今回発表した研究は1週間連続で毎朝決まった時間にデータを取る実験を繰り返し行うなど自分なりに力を入れて取り組んできたものだったので、その成果を発表することができて大変うれしく感じています。この研究では免疫系の中枢を担う臓器である胸腺に存在する胸腺上皮細胞と呼ばれる細胞の一次繊毛という細胞小器官をマウスにおいて欠損させた際に大腸での免疫反応がどのように変化するかをDSSという物質により引き起こされる炎症の炎症像を観察することで検討し、一次繊毛を欠損しているマウスにおいて炎症がより強くなるということを見出しました。

今回、発表の機会をいただけたことはとても貴重な経験になったと思います。 発表準備を進めていく際には研究の内容や実験結果に対しての考察を深めたり、どのような質問が想定されるかを考えたりする中で本研究の新しい展望を見出すことや関連する知識をより深く学ぶことができたと思います。さらに、データのまとめ方など研究を進めていく中で重要なことも学べました。当日の発表に対しては、他大学の先生からご専門に基づいたご質問をいただき、私が気がつかなかった新たな視点でのご質問でしたのでもしも機会があれば更なる検討をしていきたいと思いました。

また、当日は他大学の学生の方々の発表や第一線で活躍されている先生方のご講演・研究発表を拝聴することもでき自分にとって大変貴重な経験でした。 この中で、学生の方の発表の中で、免疫染色法による観察や電子顕微鏡を用いた解析をされている発表があり、聴衆として聞いておられた先生方からも高い評価を得られていました。これらは私自身今後の研究の中で用いようと考えている手法でありましたが、なかなか高度な手法であり自分には難しいのかもしれない(発表できるクオリティとなると尚更…)とも考えていました。しかし、実際に使いこなしておられる学部学生の方の姿を実際に拝見したことで自分の中で意欲がさらに増していくきっかけになりました。

今後も研究室での活動や学会での発表等を通して見識を広げていきたいと思います。

 


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