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MD研究者育成プログラム 第4回全国合同リトリート

田口 備教さん

医学部医学科 2010年入学

2014年8月22-23日 名鉄犬山ホテル

MD研究者育成プログラム 第4回 全国合同リトリート

プログラム
 全国17大学の医学部から学生88名と教員30名が参加し、都心部から電車で1時間程離れ、自然に囲まれた温泉旅館で実施されました。私は、四大学リトリートから全国合同リトリートとなった昨年度から参加し、今回が2度目になります。昨年に参加した際、参加学生のディスカッションやプレゼンテーション能力のレベルの高さや積極性に衝撃を受け、今年もその刺激を受けてさらに成長したいと思い、参加を表明しました。キャリアセミナー、ポスター発表、懇親会、キャリアセミナー、口頭発表などがあり、充実した2日間を過ごすことができました。

キャリアセミナーで学んだこと
 本リトリートに参加するにあたって楽しみにしていたことのひとつは、理化学研究所の高橋政代先生のご講演を聴講することでした。私と同じく網膜という組織を研究対象にしていること、マスコミに大きく取り上げられているiPS細胞を扱っており、私の関心が高いことが楽しみにしていたことの主な理由です。「iPS細胞を用いた網膜細胞治療の開発」という演題で、眼科医そして女性医師として、最先端の網膜再生治療に至るまでのキャリア形成についてご自身の経験をもとにお話されました。もちろん、iPS細胞研究の現状を知ることができたのも良かったのですが、基礎研究と応用研究を明確に区別すべきというお話が何より印象的でした。なぜならば、私が正に自身の研究に対してその境界線を曖昧にしていたからです。また、筑波大学の柳沢正史先生も「睡眠覚醒のフォワード・ジェネティクス〜マウス・全エクソーム解析の応用〜」という演題で主に基礎医学研究者の歩みと現在取り組んでおられる最先端の研究結果について分かりやすくお話してくださいました。また、「仮説は真実より奇なるものなので、仮説を常に疑うこと」等、研究に向かう姿勢をご教授してくださいました。両者のお話を聴き、今後はより臨床研究を意識して真摯に研究に取り組みたいという想いが込み上げてきました。

刺激的な時間
 日程がマッチング試験と重なり、本リトリートに参加できなかった6年生の方々が多くいたと伺いました。さらに私は5年生ということもあり、自分より下の学年の参加が多くを占めていました。昨年は他大学の先輩や同回生をみて、それに追いつこうという意欲が掻き立てられましたが、今回の全国リトリートでは、意外なことに全国の後輩から最も刺激を受けました。それは、すぐに追いつかれるという危機感から生じた感覚なのかもしれません。
 例えば懇親会で交流した、ある2年生から、講義や実習の合間に時間が空けば、その時間を計算して実験計画を立て実践しているという話を聞き、焦燥感を覚えました。また、私はポスター発表をさせていただき、抄録、ポスターともに全て英語で記述したにも関わらず、3年生、4年生を中心に積極的に発表を聴きにきてくれ、たくさん質問してくれました。また夕食中に私を捕まえて、ポスター内容を質問しにきてくれた方もいました。私の過去を振り返れば、自分の研究分野と関係のない、あるいは興味のない分野の研究内容を英語で書かれると、それだけで難しいと感じ、聴きに行こうとすらしなかったと記憶しています。質問の内容も鋭いものばかりで、核心をついたものが次から次へと出てきたことに驚かされました。一方で、その質問に対して答えに困ることは一度もなく、こういったディスカッション能力を培っていただいた薬理学講座の皆様にも改めて感謝の意を示したいと思いました。

嬉しかったこと
 今回参加して何より嬉しかったのは、多くの方に声をかけていただいたことです。会場に到着し、受付に入ったときに昨年の全国合同リトリートで同室だった方から「お久しぶりです」と声をかけていただいたことから始まり、帰る直前のネームプレートを返却する時まで、時間があればとにかくいろんな大学・学年の方と挨拶をしていた感じがしました。昨年度の全国合同リトリートから全国の研究に取り組んでいる精鋭達と大学・研究分野を超えてつながっていることに感動を覚えました。

反省すべきこと
 一方で、反省すべきこともありました。それは、2日間ずっと学生とばかり話をして教員とコミュニケーションをとらなかったことと、学生の発表に対して積極的に質問をせず遠慮してしまったことです。そういう点では、山梨大学をアピールできませんでした。5年生だから質の悪い質問はできないという考えがどこかにあったのかもしれません。これからはもっと自身に謙虚になり、積極的に意見を交換し、活発な議論ができるようになりたいと思いました。


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