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Helmholtz Centre for Infectious Research研修報告

樋口 尚史 さん

医学部医学科 2013年入学

2016年8月8日―19日 Helmholtz Centre for Infectious ResearchのラボExperimental Immunology

 この度、日本免疫学会が主催する「免疫サマースクール2016」のインターンシップを利用して、ドイツ・ブラウンシュバイクにあるHelmholtz Centre for Infectious ResearchのラボExperimental Immunology(以下、EXIM)(Prof. Jochen Huhn)に2016年8月8日~19日までの約2週間、短期留学させて頂きました。
 EXIMは、1995年に大阪大学の坂口志文先生が発見された制御性T細胞(Treg)について研究を進めています(例:Tregの分化・機能のエピジェネティックな制御など)。私は、以前の研究では、あまりTregを解析したことはありませんでしたが、現在アレルギー治療の分野でも注目を浴びているTregについて、より深く勉強したいと思い、今回研修させて頂いた次第であります。
 研修期間が2週間と長期ではなかったため、個別にテーマやプロジェクトが振られることはありませんでしたが、ラボでは研究員やPhDの学生の実験に参加させて頂きました(例:multi-color flow cytometry、マウスの解剖など)。その中で、山梨大学にはない高機能なFACSや、実験手技について指導を受けたり、研究員と各人のプロジェクトや実験データについてディスカッションしたりさせて頂きました。その中で多くのことを学びましたが、一番印象的だったことは、たとえどんなにチープな質問でも、自分のプロジェクトに関する質問は大歓迎というスタンスでした。これはEXIMだけでなく、海外のラボで一般的な雰囲気かもしれませんが、このスタンスによりとても自由闊達なディスカッションがEXIMでは行われていました。このような雰囲気の中で、私も日本にいるときよりも積極的になることができ、他人のプロジェクトでもあたかも自分のプロジェクトであるかのように熱心に議論することができました。また、第二週の火曜日には、約3時間に及ぶラボミーティングに参加させて頂き、発表者に質問させて頂く機会も得ることができました。
 研究には直接関係はありませんが、今回は私にとって初めての海外留学だったので、英会話の勉強にもなりました。24時間英語(とドイツ語)漬けの環境だったので、英語を使うことに対して少し自信を持つことができました。また、異なる文化にどっぷりと浸かるのは初めての経験でしたので、とても刺激的でした。
 最後に、この度は二週間という短い期間でしたが、たくさんの貴重な経験を積むことができたと感じております。旅費の支援をして頂けたこと、とても感謝しております。研修で身に着けた考え方や技術を今後の研究生活や医師としての将来に活かしていきたいと存じます。


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