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第118回日本解剖学会総会・全国学術集会

有松 朋之さん

医学部医学科 2010年入学

2013年3月28-30日 香川県高松市

発表の要旨

 「シュワン細胞のミエリン形成準備期におけるヘッジホッグシグナルの役割」というタイトルでポスター発表を行いました。シュワン細胞は末梢神経系の軸索に巻き付いてミエリンを形成する細胞ですが、実際にミエリン形成が完了するまでにはいくつかの段階を経ることが知られています。今回の発表は、ミエリン形成までのどの段階においてヘッジホッグシグナルが影響を与えているのかを細胞生物学的に解析したものです。

 

感想

 発表会場では他大学の先生や学生との討論を行いましたが、比較的多くの方に興味を持っていただいたと感じています。質問の内容はシュワン細胞に関するものや実験手技についてなど、基本的なものが多いように感じましたが、中には自分が今まで思いつかなかったような指摘をいただくこともあり、大変勉強になりました。さまざまな視点を持った人と討論することで、これまでの自分の考えの狭さに気付くとともに、広い視野を持って物事を考えることの大切さを実感しました。このことは研究以外にも当てはまると思います。

 

学会に参加することの意義

 学部学生にとって、学会参加は高いハードルですが、可能であれば経験しておくべきだと思います。「自分の研究成果をまとめ、それを他人に分かるように発表する」のは学生にとって決して簡単なことではありません。この日たった一回の30分しかない発表のために、常日頃からとてつもない時間と労力とを投じる必要があります。しかし、発表会場では先生・学生を問わず自身の発表に真剣に耳を傾け、親身に質問やアドバイスをしてくれます。ときには自分の知識のなさを指摘され、まだまだ未熟であることを痛感させられることもあります。このような経験は自身の研究内容にとどまらず、将来の進路について真剣に考えるきっかけをくれるものになると確信しています。これは単なるプレゼンテーション能力の向上といったメリットよりもはるかに大きな意味を持つと考えています。

 

今後の抱負

 ポスター発表や懇親会への参加を通して、たくさんの他大学との学生と知り合い、互いの研究内容や将来の進路について語り合うことができました。去年山梨で開催された解剖学会で知り合った友人と交わした、「来年の解剖学会でまた会おう」という約束も果たせました。このような良い刺激を大切にしつつ、将来の自分の糧にしていきたいと思います。


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