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第123回日本解剖学会総会・全国学術集会 参加報告

社本 憲俊さん

医学部医学科 2014年入学

2018年3月27-30日 日本医科大学武蔵境校舎・日本獣医生命科学大学

  平成29年度日本解剖学会総会・全国学術集会に参加し、発表を行った。一つ目は、ワークショップ“医学生のエートスは変わってしまったのか:留年問題の深層とこれからの医学教育に求められるもの”においてパネルディスカッションにおいて山梨大学学生としてディスカッションに参加した。二つ目は、学生セッション組織細胞において“運動繊毛に局在する新規分子Ttc18の解析”という演題で口頭発表を行った。また、口頭発表では優秀発表賞をいただいた。

ワークショップでは東京大学、日本医科大学、杏林大学、名古屋市立大学、千葉大学、山梨大学の各大学から現状と課題そして取り組みについて発表があった。その後、パネルディスカッションにおいて各大学の学生が改善案などを提案しフリーディスカッションが行われた。時間ぎりぎりまで先生・学生から本音や正直な意見がでてきて面白いディスカッションが行われた。

口頭発表では自身が注目して研究を行っているTt18について話した。以下に抄録を記す。 【 Ttc18はマウス繊毛上皮のオミックス解析により見出された新規分子である。Ttc18tetratricopeptide repeat ドメインを持つが、繊毛形成に必須であるIFT複合体を構成する分子の多くもこのドメインを有する。繊毛機能に関連すると考えられるTtc18であるが、その機能はほとんど解明されていない。今回我々は、このTtc18に注目して機能解析を行った。

 まず様々なマウス組織および初代培養細胞からRNAを抽出して逆転写PCRを行ったところ、運動繊毛を有する組織・細胞(脳室上衣細胞、肺、精巣、卵管)でのみ発現していることが分かった。次にこれらの組織を免疫染色すると、TTC18は運動繊毛内部に強く検出されたが、IFT複合体で典型的に見られる粒子状には染まらず、繊毛基部2/3ほどの領域に一様な分布を示した。Ttc18の繊毛局在性は、強制発現系でも検討しており、IMCD3の一次繊毛には局在せず脳室上衣細胞の運動繊毛には局在していた。分画実験では、繊毛軸糸構造と同様な分画に、IFT複合体とは異なる分画にTtc18が検出された。一方、初代培養マウス上衣細胞にshRNA発現レンチウイルスを感染させてTtc18をノックダウンしたところ、運動繊毛のbeating frequencyが減少する傾向を認めた。

 以上の結果から、TTC18IFT複合体の構成分子ではなく、運動繊毛軸糸に結合し、繊毛運動の調節に関与すると考えられた。】

 


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