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AsCNP2019参加報告

小林 憲司さん

医学部医学科 2017年入学

2019年10月13-15日 福岡国際会議場

 本報告書は、さる10/13-10/15に福岡にて開催されたAsCNP/JSNP/JSCNP 2019への参加に関するものである。自身は本学会会員ではないが、本学医学部精神神経医学・臨床倫理学講座講師 石黒浩毅先生のご厚意により、招待枠をいただき、この度ありがたくも参加することができた。この場をお借りして、改めてお礼申し上げます。

 

 日々の研究生活を薬理学講座で送りながら、精神医学に興味をもつ自身にとって、この精神神経薬理学という分野はあまりにも魅力的な分野である。そのため、演題はないながらも今回参加させていただいた。

 

 本学会で見つけた興味深い演題に、遺伝学的解析と薬の効能を併せて解析を行いその有効範囲に関して言及しているものがあった。自分は以前からいくつかの学会に参加はさせて頂いているのだが、総じて基礎に重点を置いたものが多かったので、こうした臨床データをもとにした研究報告というのは新鮮であった。欧米人とアジア人とで薬剤の効能に差があるのには、予想の範疇ではありながらも実際にデータとしてみると、興味深いものを感じた。その理由は遺伝子への修飾などの要因が絡んではいるようだが、いまだ答えのある問いではないらしい。今後機会があれば、手を出してみたいものである。

 

 本学会では研究面はもちろん、人とも貴重な出会いをすることができた。本当に多くの方と出会えたのだが、その中でも特筆すべきはやはり、今まさにご活躍なさっている本学OBの先生(篠崎元先生:アイオワ大学精神医学講座准教授、松尾敬太朗先生:九州大学精神病態医学大学院生)方との出会いであろう。以前とは異なる母校の話になると、自然と会話に華が咲き、先生方の道のりやこれからのことなど、様々なお話を伺うことができた。現役生にとっては、そうしたOBの先生の存在自体が一つの目標となるので、有難い次第である。

 

 薬理学を主戦場とする自分がこの分野へ本格的に参入するのはまだ先のことになるだろう。それでもこうして今開催される学会に参加することには意味があるだろうし、何より純粋に楽しい。総括して、この学会への参加で今後の研究生活全てに薪をくべることができた。また机に向かって少しずつ歩を進めたいと思う。


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