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第58回日本神経化学大会

久保田 啓太さん

医学部医学科 2013年入学

2015年9月11-13日 大宮ソニックシティ

 私は9月11日~13日に埼玉県で行われた第58回日本神経化学会大会に参加して頂き、そこで様々なことを学び、とても有意義な時間を過ごすことができました。
 まずこの学会は私が所属する薬理学講座の研究テーマであるグリア細胞に関する内容を取り上げた発表が多かったため、学ぶことが多々ありました。特に私は現在「○→△」という現象を明らかにしているのですが、その詳細なメカニズムの解明は今後の検討課題となっており、その謎を解くためのヒントとなる知見を今回得ることが出来ました。
 また他者の研究発表を多く聞くことで、発表内容を理論的に吟味し、考察する練習をすることができました。「A→B」の仮説を証明するために様々なデータを出すのですが、そのデータが本当にその仮説を証明するために十分なのか、妥当なのかというのを常に見極めなければなりません。ポスター発表ではポスター1枚に情報が集約されているため、視覚的に見易く、また煩わしくないため、とても効率的に他者の研究を考察することができました。
 一方で素晴らしいデータを示していても、口頭で説明するための英語力が十分に達していないと、聴衆を惹きつけ、活発な議論を展開するには難しいとも感じました(口頭での発表は英語で行われました)。日本語でも良い・悪い話し方があるのに、英語で同じことを日本語で話すよりも3倍、4倍も時間がかかってしまっていたら、聴衆の聞く集中力も切れて来てしまいます。私も経験がありますが、時間制限がある中、口頭発表は簡単ではありません。しかもそれが母国語ではない英語なら尚更です。私も今後研究を続けていけば英語で発表する機会もあると思います。英語は一晩では大成できるものではありませんので、日頃からの英語力向上に努めていきたいと思います。
 これら以外にも、専門家でない人にでも理解してもらえる発表の見せ方を学んだり、先輩研究者の話を聞けたりと、とても実りある時間を過ごすことができました。今回の機会を通して得られたことを今後の自分の研究生活に活かしていきたいと思います。


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