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4大学リトリート 報告書

社本 憲俊さん

医学部医学科 2014年入学 

2016年8月18-19日 伊香保温泉 森秋旅館

 この四大学リトリートの一日目では、小児科の滝沢先生からお話があったのち、ポスター発表、ディスカッションを行いました。二日目は生化学の和泉先生からお話があり、四人のオーラル発表が行われ閉会しました。私はポスター発表をさせていただきました。五分間の発表、三分間の質疑応答という形式でした。私が発表した内容を以下に記します。
 私は現在Ttc18という遺伝子に注目して研究を進めています。このTtc18は、古典的繊毛関連タンパク質であるIFTと共通のドメイン構造を持っています。また、同研究室で行われた脈絡叢上皮細胞のプロテオーム解析からもTtc18が繊毛に関連していることが分かっています。そして、Ttc18の機能解析を行うために、CRISPR / Cas9を用いてノックアウトマウスの作製に取り組んでいます。Ttc18のゲノム上の標的配列を認識するguide RNAをGFPの発現強度を利用して二つに決めました。この二種類のguide RNAはTtc18のExon1タンパク質コード領域を挟むような配列であり、この二つに切断が入ることでExon1タンパク質コード領域が丸ごと抜けることを期待しています。今後、この二種類のguide RNAを有したプラスミドをマウスの受精卵に注射する予定です。今回の発表では、CRISPR / Cas9以外のゲノム編集技術である、ZFNやTALENも紹介しました。
 今回のポスター発表に向けて、自分の行っていることを整理することができ、新たな周辺知識を多く知ることもできました。また、発表方法の点においては、五分間で伝えることの困難さを強く感じました。また、他の発表者の発表を見て、その発表の仕方や研究内容に刺激を受けましたし、より研究に取り組んで結果を出していきたいと思いました。また、夕食後には宴会が催されました。そこでは、普段はあまり話す機会のない他講座の先生、他大学の先生や学生と話すことができました。先生方の経験談や研究への取り組み姿勢などのお話は印象的でしたし、山梨大学以外にも全国にはこんなにも多くの学生が研究に取り組んでいることを知り驚きました。次回は山梨大学が主幹であり、発表することができるようでしたら今回の経験を活かせるようにしたいです。


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