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MD研究者育成プログラム 第3回 全国合同リトリート

田口 備教さん

医学部医学科 2010年入学

2013年8月16-17日 大阪ガーデンパレス

プログラム
 今年は11大学から約100名の参加となり、昨年までの『4大学合同リトリート』から『全国合同リトリート』と名称が変わりました。口頭発表、ポスターセッション、懇親会、キャリアセミナー、討論会などがあり、盛りだくさんな2日間でした。

興奮し続けた23時間
 私は現在、将来の進路選択について悩んでいます。そんな最中に、キャリアセミナーをしてくださった榮川健先生をはじめ、参加されていた教員の方々からいろんな人生の歩み方を拝聴することができ、進路選択に大いに役立つ情報を得ることができました。また、口頭発表をされていた学生のプレゼンテーション能力の高さや会場からの質問の鋭さに圧倒されっぱなしでした。ほとんどが私と同じ4年生であった口頭発表者たちが10分という短い時間で無駄なく明確にかつ面白く研究発表している姿を目の当たりにして、全国には能力の高い人が数多くいることに気づきました。目の前にある大きな壁の存在を知り、自身の未熟さを感じましたが、引け目を感じることはありませんでした。むしろもっと頑張らないといけないという想いにかられました。私より優れていると感じた人たちばかりでしたが、決して手の届かないところにいるような気がしませんでしたし、課外活動として研究を行っている者同士で同じ悩みを共有していたからかもしれません。
 本リトリートへの参加により自信を確立することもできました。研究のことやくだらないことまで話をしていた相手は、かつては全く歯が立たなかった東大生や京大生などで、その出身校も、高校生時代に全くかなわなかった灘高校や東大寺高校などが多かった印象でした。そんな人たちと少なくとも研究という範疇では対等にディスカッションできていたことは、私の歩んでいる道に対する迷いを払拭することに繋がりました。
 私は発表を行いませんでしたが、私の研究内容に興味を示してくださった学生や教員からいろいろな視点から質問やアドバイスもいただくことができました。その他、研究医を養成するための取り組みや海外留学などについても大学の枠を超えてディスカッションを行いました。そういった点でも有意義な時間を過ごすことができたといえます。

質の高い運営力・組織力
 プログラムの構成や進行、会場内の環境など、運営に関するあらゆることにおいて綿密に計画されているように感じました。口頭発表やポスターセッションが1日目に行われ、ポスターセッションの形式が基本的には自由でしたので、多くの方々とディスカッションをすることができました。また、ホテルの従業員とも非常に良く連携が取れており、夕食会場と同じ空間にポスターが設置されていましたので、ポスターセッション中に語りきれなかった内容も自然な流れで夕食後に議論することができました。「自由に」「十分に」様々な分野の研究について学生や教員という立場の枠を超えて多くの方々とディスカッションできたことに何より満足しましたし、非常に大きな刺激を受けました。
 これほど大きな充実感を覚えたのは、今回の主幹校である大阪大学医学部の学生の皆様が力を合わせて企画・運営してくださり、参加者の皆様がその労いに応えていたためであろうと思っています。各個人の役割への理解と仕事をこなす力量、リーダーの統括力に大変感心しました。
 このように、発表者や聴講者、企画を運営する人といった様々な立場の視点も学ぶことができ、貴重な経験をさせていただきました。参加者の皆様に出会えたこと、このような機会に巡り会えたことに感謝しています。


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