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鉄門レクチュア

田口 備教さん

医学部医学科 2010年入学

2014年3月17日 東京大学医学部鉄門記念講堂

 今回のPeter Agre博士のご講演の開催について、東京大学から山梨大学に声をかけていただきました。ノーベル賞受賞者の話を聞ける機会はそうないだろうと思いましたので、東京大学に伺って聴講してきました。会場である鉄門記念講堂は医学部教育研究棟の14階にあり、到着するとまずその建物の高さと広さに唖然としました。東京大学の研究室の大きさに圧倒されてしまいました。
 私個人的には、Agre教授のご専門であるアクアポリンにそれほど興味があるわけではなく、ノーベル賞を受賞する方の研究に対する姿勢や情熱の注ぎ方が最も気になっていました。
 講演は、“Life on the River of Science”と題し、前半はノーベル化学賞受賞の契機となったアクアポリンについて、後半はマラリア研究所所長の立場からみた、世界におけるマラリアの現状とAgre教授の活動・今後の展望についてお話してくださいました。話題は研究のことが中心でしたが、時折、家族や趣味、ジョークを取り入れており、全体として堅苦しい雰囲気ではなく、聴講しているこちらはリラックスして聴くことができました。講演の中で、最後におっしゃられた我々へのメッセージが最も印象に残っています。最後に『危机』の二文字が大きくスクリーンに映し出されました。これはcrisisを意味する中国語であり、危(Wei)はdangerを、机(Ji)はopportunityを表します。すなわち、「研究をすると切り抜けるのに困難な境遇がある。そういった危期を乗り越えれば、自分のやりたいことができるし、道が開けてくる。」ということをおっしゃっていました。Agre教授はヒッチハイクで旅をするのがお好きなようで、ヒッチハイクにしろ研究にしろ、危険を伴うことを実践する冒険家であり、ピンチをチャンスに変える方法を習得されているように感じました。
 講演後にティーパーティーが開催され、そちらにも参加させていただきました。学生がAgre教授の周りを取り囲み、終始質問をしたりとりとめのない話をしたりしていました。1時間ほどでしたが、時間が経つのが非常に早く感じました。東京大学の学生達の中にただ一人混じっていた山梨大学の私は、周りの東大生が積極的に英語でコミュニケーションをとろうとしている姿をみて、感化されました。
 いろんな話を聞きましたが、Agre教授の話からは「研究で成果を出すには何度も粘り強く繰り返すしかない」など、普段良く耳にすることしか聞くことができませんでした。だからこそ、そういったことを着実にこなすことが成功への秘訣であると確信しました。
 今回参加して得られた収穫は、① 英語をもっと勉強しないといけないと実感したこと ② 成功するには地道な努力とそれに耐え抜く精神力が必要であると改めて心得たこと ③ 全国リトリートや関東四大学研究医養成コンソーシアムで出会えた友人と再会し、さらなる絆を強め合えたことです。またこういうイベントに参加できる機会があれば是非とも出席してみたいと思いました。


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